今週2021年8月16日のJava総まとめでは、Micronaut 3.0、OpenJDK、JDK 18、Spring BootおよびSpring Toolsのアップデート、新しいOpen Libertyスタータツール、GraalVM Native Build Tools 0.9.3、Payara Platformのアップデート、Quarkus 2.1.3、Eclipse OpenMQ 6.2、およびVisual Studio CodeのJavaの7月の更新からのニュースを特集する。
OpenJDK
UTF-8 by Default (デフォルトをUTF-8に) であるJEP 400は、JDK 18の候補からターゲットに提案 ステータスに昇格した。このJEPはすべての実装、オペレーティングシステム、 ロケール、および構成で一貫性を確保するために標準Java APIのデフォルトの文字セットにUTF-8を指定する。
JDK 17
JDK 17は、先週、最終リリース候補フェーズに入った。JDKリリースプロセスに従って、JDK 17安定化リポジトリは重大なバグ修正にのみ開かれている。このフェーズは2021年9月14日のGAリリースまで有効だ。
JDK 18
先週さまざまな問題の修正を含むビルド 10からの更新が行われたJDK 18早期アクセスビルドのビルド 11が利用可能になった。詳細については、リリースノートに記載されている。
JDK 17とJDK 18のいずれも開発者がJava Bug Databaseを介してバグ報告が歓迎されている。
Spring Framework
Spring Boot、Spring Authorization Server、Spring Toolsの複数のポイントリリースがあり、Springは忙しい1週間だった。
Spring Bootバージョン 2.5.4とバージョン 2.4.10のマイナーポイントリリースには、それぞれ35のバグ修正と29のバグ修正が含まれており、両バージョンで依存関係のアップグレードとドキュメントの改善が含まれている。
Spring Boot 2.6.0への道のりで、100以上のバグ修正、ドキュメントの改善、依存関係のアップグレードを行った2番目のマイルストーンリリースが利用可能になった。新機能は次のとおりだ: AbstractApplicationContextRunner
クラスのより簡単な構成。spring-rabbit-stream
の自動構成。Open J9で実行したときにヒープダンプサポート。org.jboss:jboss-transaction-spi
アーティファクトの依存関係管理の削除。
バージョン 0.2.0の最初のプロダクションリリースに関連して、Spring Authorization ServerはSpringプロジェクトのポートフォリオで実験的なステータスから公式に昇格した。
Eclipse、Visual Studio Code、およびTheiaのSpring Tools 4のバージョン 4.11.1が先週次に関連する問題が取り上げられてリリースされた: 拡張機能が複数回開始され、正しいJDKを見つけられないSpring Boot拡張機能とCodespaces。JAVA_HOME
環境変数に関連した誤ったエラーメッセージ。GitResourceスキーマへの不足しているプロパティの追加。開発者はバージョン 4.12.0が2021年9月下旬にリリースされることを期待できる。
Micronaut 3.0
5つのマイルストーンリリースと1つのリリース候補の後、Object Computing, Inc. はMicronaut 3.0をリリースした。新機能は次のとおりだ: RxJava2からProject Reactorへの移行。すべてのアノテーションで @Inherited
を明示的に使用することによるアノテーションを継承させる方法の変更。アノテーション @PreDestroy
および @PostConstruct
の jakarta.annotation
名前空間への移行。制御の反転の改善。InfoQは、より詳細なニュース記事でフォローアップする。
Payara
Payaraは、Payara Platformの2021年8月版をリリースした。Community Edition 5.2021.6は、7のバグ修正、1のコンポーネントのアップグレード、および2のセキュリティ修正を提供する。Enterprise Edition 5.30.0には、8のバグ修正、2のコンポーネントのアップグレード、および2のセキュリティ修正が含まれている。新機能は次のとおりだ: OIDCセキュリティのマルチテナント制御サポート。Jackson-Databind依存関係のセキュリティ脆弱性の修正。MicroProfileの最新バージョンであるMicroProfile 4.1のサポート。
Quarkus
Red HatはQuarkus 2.1.3.Finalをリリースした。これはQuarkus 2.1に続く3番目のメンテナンスリリースであり、次の機能を備えている: 環境変数からレジストリURLを構成する機能。Keycloak Dev Servicesでユーザを作成するときに一意のロールを定義する機能。Aeshコンソールの write()
メソッドを使用して無限ループの防止。RESTEasyリアクティブエンドポイントの問題の修正。詳細については、変更ログに記載されている。
OpenLiberty
IBMは、Open Libertyアプリケーションを構築するためにOpen Liberty Starterを導入した。ファイル RestApplication.java
、server.xml
および Dockerfile
は、選択されたJava、Jakarta EE、およびMicroProfileのバージョンに基づいて生成される。この新しいユーティリティは、Spring Initializr、Micronaut Launch、Quarkus Code Generatorなどの他の多くのスタータユーティリティに加わる。
Eclipse OpenMQ
Java Message Service仕様の実装であるOpenMQ 6.2は、Eclipse Foundationによって利用可能になり、GlassFish 6.2.1の次のリリースに含まれる予定だ。
GraalVM
Oracle Labsは、GraalVM Native Imageとの相互運用性のためのプラグインで構成されるGraalVMプロジェクトであるNative Build Toolsのバージョン 0.9.3をリリースした。このリリースでは、mainClass
構成がオプションではない場合や、壊れた server
構成の削除など、Gradleに関連する多くの問題の修正が提供される。後者は重大な変更をもたらす。その他の新機能は次のとおりだ: groovy-json
から jackson-databind
にJSONファイルを生成するためのライブラリの置き換え。Gradleプラグインの sharedLibrary
構成の追加。
Visual Studio CodeのJava
Visual Studio CodeのJavaの2021年7月の更新は、IDEの新しいテスト装飾および改善されたテストエクスプローラとテストメッセージ出力を含む新しいVisual Studio Code Testing APIを採用したJava拡張機能が特徴だ。2021年の後半にMavenの依存関係管理を改善するVisual Studio CodeのJavaのロードマップが更新された。