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Googleが分散型クラウドを発表

原文(投稿日:2021/10/25)へのリンク

先日のNext '21カンファレンスでGoogleは、Googleのインフラストラクチャをエッジやカスタマのデータセンタに拡張するハードウェアとソフトウェアソリューションのセットを、Google Distributed Cloudとして発表した。

Google Distributed Cloudとしてリリースされた最初のプロダクトは、5Gコアと無線アクセスネットワーク機能をエッジ上で運用するプレビューが公開されたGoogle Distributed Cloud Edgeと、Google Cloudへの接続を必要とせずにインフラストラクチャやAPIのマネジメントを可能にするサービスのGoogle Distibuted Cloud Hostedの2つである。これら新サービスは、パブリッククラウド、エッジロケーション、オンプレミスのインフラストラクチャ管理を統合するオープンソースベースのプラットフォームであるAnthos上に構築されている。

GoogleのGMでIaaSプロダクト担当VPのSachin Gupta氏は、次のように書いている。

Google Distributed Cloud Edgeは、当社のテレコミュニケーションソリューションを基盤として、新たな5Gとエッジのユースケースを提供するために、IntelおよびNVIDIAのテクノロジ上でワークロードを実行するCSPを支援します。さらにGoogle Distributed Cloud Edgeは、ISVやネットワーク機能上のパートナ、アプリケーション開発者、データ科学者によるイノベーションの提供を可能にするとともに、高速かつ効率的なスケーリング機能を提供します。

さまざまなユースケースの中で、Google Distributed Cloudは特に、小売店や生産現場やブランチオフィスなどでのローカルなデータ処理の実施、低レイテンシのエッジコンピューティングワークロード、プライベートな5G/LTEソリューションの提供などを想定して設計されている。

出典: https://cloud.google.com/distributed-cloud

Googleのネットワークエッジロケーションやオペレータエッジロケーションへのデプロイメントが可能な新サービスにより、エッジネットワークや5G/LTEのメリットを活用した、低レイテンシや広帯域を要件とするアプリケーションの提供が可能になる。さらにGoogle Distributed Cloudは、カスタマが所有するエッジやリモートロケーション、カスタマデータセンタ、コロケーション施設を対象としたローカライズドコンピューティングにも対応する。これにより、厳密なデータセキュリティやプライバシ要件の対処が必要な企業のための、規制に準拠したGCPデプロイメントが可能になる。

MongoDBでパートナマーケティングのグローバルな責任者を務めるMatt Asay氏は、Next' 21カンファレンスの中心が新サービスよりもインテグレーションにあったことを指摘している

Google Nextでは"画期的な新機能"を提供する発表はありませんでした ... それはおそらく、カスタマの希望そのものでもあります。re:Invent/Buildも同じです。カスタマが望むのは、既存サービスやパートナの"ありふれた"インテグレーションであって、新たなサービスではありません。

クラウドコンサルタントのSarbjeet Johal氏も、次のように述べている

今のところ、Google Cloud Nextでの"大"発表はひとつのみで、それがGoogle Distributed Cloudです。(...) マルチクラウドの採用は、より多くの企業をGoogle Cloudに引き付けることになるでしょう。

ワークロードをエッジロケーションやカスタマデータセンタで運用するソリューションを提供するクラウドプロバイダは、Google Cloudだけではない。MicrosoftはAzureのサービスや機能をエッジロケーションやリモートオフィスに拡張するためのプロダクトセットとしてAzure Stackを運用しており、AmazonはAWS OutpostsAWSエッジサービスを提供している。

プレスリリースによると、ローンチ時点でサービスをサポートするパートナには、Cisco、Dell、HPE、NetAppが含まれている。

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