オープンソースのInfrastructure as Code（IaC）フレームワークプロバイダのPulumiは、最近AWSネイティブプロバイダーを発表した。これを使って、Python、TypeScript、Java、C#などの業界標準言語を使ってクラウドインフラストラクチャを構築できる。
Pulumi AWSネイティブプロバイダーは、最新のクラウドに安定したインターフェースを提供する新しいタイプのPulumiパッケージだ。最近リリースされたAWS Cloud Control APIを使うことで、AWSネイティブプロバイダーはすべての新しいAWSリリースと機能に対して同日にサポートができるようになる。
AWS Cloud Control APIに加えて、Pulumi AWS Nativeプロバイダーでのリソースの可用性も、AWS CloudFormation Registryで定義されたリソースをベースとしている。Pulumi AWSネイティブプロバイダーは、従来のPulumi AWSプロバイダーと組み合わせて使えるため、ユーザは既存のアプリケーションをサポートし、新しい機能をサポートできる。
AWSのAWS開発ツール担当ゼネラルマネージャーのKen Exner氏は、次のように述べている。
「AWSは200を超えるフル機能のサービスを提供しています。事実上すべてのクラウドワークロードをサポートするためです。多くのPulumiユーザがAWSの急速なイノベーションを気に入っていると言ってくれています。しかし、最新のAWSサービスと機能をプロジェクトにすばやく簡単に組み込む方法を望んでいます。新しいAWS Cloud Control APIとPulumiのAWS Nativeプロバイダーを使うことで、顧客は、最新のAWSサービスと機能の更新をすばやく利用して、ビジネス全体で新しいイノベーションを推進できます。」
CloudFormationレジストリとAWS Cloud Control APIを使う場合、CloudFormationテンプレートのデプロイに依存関係はない。アプリケーションが作成されると、Pulumiはユーザのスタック内のすべてのリソースのライフサイクルとデプロイメントを管理する。
このリリースでは、Pulumiに、既存のAWS CloudFormationテンプレートをユーザが希望する言語でPulumiプログラムに移行するためのツールcf2pulumiも含まれている。cf2pulumiツールは、オンラインで入手でき、CLIツールの形式でも入手できる。
さらに、このリリースでは、サードパーティのリソースをAWS CloudFormationレジストリにデプロイできる。例えば、Atlassian、Datadog、Densify、Dynatrace、Fortinet、New Relic、Spot by NetAppのリソースだ。リソースaws.ExtensionResourceを使って、リソースタイプ名に基づいてサードパーティのリソースを構築できる。
ユーザの@sadewal1がツイートしたとき、Twitterの技術コミュニティはこの発表に注目した。
「これはすごいです。pulumiの大ファンであり、awsネイティブプロバイダーを待っていました。」
Pulumiの経験について、Webflowのスタッフサイト信頼性エンジニアのAdam Wilczek氏は次のように述べている。
「Pulumiのクラウドエンジニアリングプラットフォームは、AWSの最新アーキテクチャの可能性を最大限に引き出す助けとなりました。以前よりも早くイノベーションを起こすことができました。AWSとPulumiのこのコラボレーションにワクワクしています。Pulumi AWSネイティブプロバイダーにより最新のAWSの機能と製品を活用できるためです。」
興味のある読者は、ドキュメントにアクセスしてPulumi AWSネイティブプロバイダーの使ってみることができる。Pulumiを使ってクラウドアプリケーションとインフラストラクチャを構築およびデプロイする例は、PulumiのWebサイトでも入手できる。