AWS Cloud Adoption Framework (CAF)は、AWSの顧客がデジタルトランスフォーメーションの包括的な計画の作成・実行をサポートできるように設計されている。最近、同社はCAFのバージョン3.0が利用可能になったことを発表した。
新しいバージョンには、バージョン2.0のリリース以降に同社が学んだことが含まれている。デジタルトランスフォーメーションにフォーカスし、データと分析に重点を置いている。これで、6つの基本的な視点のグループ(ビジネス、人、ガバナンス、プラットフォーム、セキュリティ、運用)が示された。合計47の個別の機能から成り、以前のバージョンの31から増えている。そして、デジタルトランスフォーメーションを成功させるために取り入れる必要がある4つのトランスフォーメーションドメイン(テクノロジー、プロセス、組織、製品)が明らかとなった。
出典: https://aws.amazon.com/blogs/aws/aws-cloud-adoption-framework-caf-3-0-is-now-available/
AWS CAFは、トランスフォーメーションドメインと基本機能に基づいて、4つの反復的でインクリメンタルなクラウドトランスフォーメーションフェーズの集合を推奨している。これらのフェーズは次のとおりである。
- 構想 このフェーズはファシリテーターが主導するインタラクティブなワークショップを通じて提供される。組織が変革の可能性を特定し、デジタル変革の基礎を構築を支援する。
- 調整 このフェーズもファシリテーター主導のワークショップを通じて提供される。基本的な機能全体の機能のギャップを特定して、アクションプランを作成する。
- 立ち上げ このフェーズは本番環境に対応したパイロットプログラムの作成と提供につながる。これにより漸進的なビジネス上のメリットを示す。
- 拡大 このフェーズはパイロットプロジェクトを望ましい規模に拡張するとともに、期待される望ましいビジネス成果を達成する。
AWS CAF 101のブログ投稿で、シニアクラウドコンサルタントのPiyush Jalan氏は次のように結論付けている。
AWS Cloud Adoption Frameworkでは、どのようにして企業がクラウドの戦略と目標を、ビジネスプランと目標に一致させるかが示されます。これは、企業が現在の組織能力のギャップを特定し、それらのギャップを埋めるためのワークストリームを構築するサポートをします。
主要なパブリッククラウドプロバイダーは、それぞれのプラットフォームを採用するためのフレームワークを提供している。AWSの競合他社であるMicrosoftは、Azure向けのクラウド導入フレームワークを提供している。Googleも同じ目的のものを提供している。これらのフレームワークはすべて、ビジネスとテクノロジーのアジェンダを揃える方法を提供しつつ、リスクを早期に認知し、示し、最小化するための選択肢を簡素化する。このリスクはクラウドへのデプロイまたは移行の前、最中、後のいずれもが対象としたものだ。
LucernysのTransformation & StrategyのディレクターCharles Collier氏は、ツイートで次のように述べている。
#cloudへの移行はますます一般的になっています。ただし、適切なフレームワークが必要です。
さらに、MediaMarktSaturnのディレクターであるDavid das Neves氏は、3つの大手クラウドプロバイダーとそのクラウド採用フレームワークについてツイートした。
私見ですが、そこから、あなたの会社、あなたの文化、あなたの戦略に一致する最高のものを選ぶ必要があります。
最後になるが、CAFの詳細については、ランディングページをご覧ください。