最近、AWSはAWS Well-Architected Custom Lensesを発表した。 AWS Well-Architected Toolの新機能だ。この新機能により、顧客は、自身の業界、運用計画、内部プロセスに基づいて、既存のフレームワークを補完する独自のベストプラクティスを実現できる。
同社は2015年にWell-Architected Frameworkを立ち上げた。2018年にセルフサービスツールのWell-Architected Toolをリリースした。これにより、顧客はAWSアーキテクトがいなくてもAWSの処理をいつでもチェックできる。このツールには、2017年に導入されたサーバーレスレンズや2020年のSaaSレンズなど、Well-Architected Frameworkの拡張としてレンズが含まれている。年次開催のre:Invent中に、同社は顧客がカスタムレンズ機能によって独自のレンズを追加できるようにしている。これにより、外部のスプレッドシートやサードパーティシステムに依存することなく、AWSでの処理を測定・改善するための統合されたビューと一貫した方法が提供される。
ユーザは、JSONプリセットテンプレートを編集して、質問、選択肢、役立つリソース、改善計画、リスクルールを定義することで、カスタムレンズを作成できる。AWS Well-Architected Toolコンソールからテンプレートをダウンロードすることで、ローカルで作業してから再アップロードできる。JSON構造は、テンプレート内の複数のピラーで構成され、それぞれにさまざまな質問が含まれ、各質問に対して独自の選択肢とリスクルールがある。
出典: https://aws.amazon.com/blogs/aws/well-architected-custom-lenses-internal-best-practices/
ユーザがレンズをアップロードすると、Well-Architected Toolで利用できるようになる。次に公開してバージョンを割り当てる。そうすると、レビュー用の新しい処理を作成してAWSが保有するカスタムレンズを適用できるようになる。処理のレビュー中に、ユーザはAWS Well-Architected Toolが提供するのものと同じユーザインターフェイスを使って、カスタムレンズの各ピラーと質問を確認する。
AWS Well-Architected Frameworkの共著者であるPhilip Fitzsimons氏は、次のようにツイートしている。
この機能は非常に価値があります。組織が関心を持っていることを反映した一連の質問を含むレビューを作成し、WAツールを使って、それらすべてを管理するためのUX、ストレージ、APIを提供することができます。
さらに、OpenSourceコネクションのサーチコンサルタントであるJeff Zemerick氏は、次のようにツイートしている。
これには非常に多くのユースケースがあり、特に業界規制があるような処理が考えられます。これは、Well-Architectedツールへのすばらしい追加機能です。
現在、Custom Lensesは、AWS Well-Architected Toolが利用できるすべてのAWSリージョンで無料で利用できる。さらに、顧客は、既存のWell-Architected FrameworkとAWSが保有するレンズに加えて、最大5つのカスタムレンズを定義し、AWSアカウント間でそれらを共有できる。