年次の業界イベントで、GitHubはフロー、開発者エクスペリエンスの向上、セキュリティに重点を置いた新機能をリリースした。
GitHub Universeは年次の会議だ。今年はバーチャルで開催された。この会議では、GitHubの新機能に関連する多数の発表がある。GitHubは、Microsoftの開発者ソースコードリポジトリおよびソフトウェア統合ツールである。
これらの機能強化により、GitHubの機能が開発者エクスペリエンスに深く浸透していく。IDE(統合開発環境)、CI(継続的インテグレーション)、ソフトウェアビルドを通じて、GitHubを使うユーザ向けの改善により、開発者フローの改善に新たに焦点が当てられている。これによって、GitHubはクラウドにおける完全な開発環境の提供に近づいている。
フローを維持することは、DevOpsチームが成功する指標であることが証明されている。また、DevOpsツールに対する頻繁な批判は、フローを改善するのではなく妨げる可能性がある。GitHubは、Issueと問題をログに記録して追跡する機能を提供し、これらを修正するためのワークフローを提供する。この機能は、多くのオープンソースプロジェクトを実行するための基礎となっている。Universeで、GitHubはIssue機能の変更を発表した。これは、Issueとプルリクエストのフィルタリング、並べ替え、グループ化をできるようにするものだ。これは、多くのIssueが関連していて、一緒に取り組む必要があるという現実を反映している。
GitHubの資産は、主にソースコードでコラボレーションするためのプラットフォームとしてのものである。そして、主要な機能はプロジェクトでGitリポジトリの中央のコピーを保持することだ。2018年にGitHub Actionsがリリースされたことで、GitHubはプラットフォームを使用してCIビルドジョブを実際に実行する機能を追加した。Universeで、GitHubは追加機能を発表し、ユーザがワークフローを再利用できるようにした。これにより、ビルドジョブの構成方法の一貫性と標準化が向上し、クラウドとKubernetesでランナーをスケーリングするためのAPIとの統合も可能になる。これは、ユーザがビルドのニーズを手段と組み合わせてビルド容量を追加または削除できるようになることを意味する。これは、より効率的で費用効果の高いビルド環境につながる。
この業界では、従来のデスクトップベースのIDEの機能がクラウドに移行するクラウド開発環境の世界において、より速い動きが見られ始めている。従来、JetBrains(IntelliJおよびPyCharmを使用)やMicrosoft(Visual Studio Codeを使用)などの包括的で機能が豊富なデスクトップパッケージの領域であるクラウドベースのツールについては、Amazon Web ServicessのCloud9などが登場し始めている。GitHub Codespacesはこの領域へのエントリを表しており、GitHubと緊密に統合されたVisual Studio Codeをブラウザに提供する。Visual Studio Codeの洗練され人気のあるIDEをブラウザで動作させる機能は、ほぼ間違いなくGitHubをこの分野のイノベーターのトップに押し上げるであろう。
GitHub Universeは、ユーザのソースコードを管理するというGitHubのコア提案に関連するツールを強化している。ソフトウェアビルドの改善と中央化、およびクラウドでの開発者エクスペリエンスの大部分のホスティングに向けた大きな推進力を持っている。