Microsoft は先ごろ、Azure Space の新しい衛星接続と地理空間機能を発表した。同クラウドプロバイダは、衛星の通信と制御を提供するサービスとしての地上局である Azure Orbital のプレビューを導入し、Esri、Blackshark.ai、および Orbital Insight との地理空間とデータ分析のパートナシップを追加した。
1年以上前にリリースされた Azure Space は、Azure からの衛星データへのアクセスと接続を提供するためのいくつかの製品と契約のコレクションだ。Azure Orbital は、農業、エネルギー、電気通信などの業界向けに設計され、地上局ネットワークの管理の技術的とスケジューリング上の課題を排除する。プレビューには、Microsoft および KSATlite 地上局のサポートが含まれている。
Microsoft Azure のコーポレート副社長である Tom Keane 氏は、次のように説明している:
衛星から地上局への接続は、高価で柔軟性のない無線ハードウェアに依存してきました。Azure Orbital は仮想化を利用して、機能を独自のハードウェアから、よりスケーラブルでコスト効率の高いソリューションをお客様に提供する汎用ハードウェアにデプロイできるソフトウェアに移行します。
出典: https://azure.microsoft.com/en-us/solutions/space/
Microsoft が別の記事で取り上げているように、危険にさらされている湿地を特定したり、何千ものコンテナ船を追跡することは、Azure Space の新しいユースケースだ。Tomorrow.io のストラテジースペースディレクターである Aravind Ravichandran 氏はコメントしている:
これは、既存および新興の EO (Earth Observation) 企業にとって優れた市場開拓戦略になる可能性があります!
Azure Space の新機能である SpaceEye は、雲のない光学画像とマルチスペクトル画像を生成する AI ベースのシステムだ。Keane は付け加える:
世界の 67% が雲に覆われています。宇宙からの地球観測の主な課題は、地球の大部分が不透明な雲に覆われていることです (...) SpaceEye は、ベースラインデータソースとして — レーダーデータは雲の覆いの影響を受けないため Sentinel-1 ミッションの Synthetic Aperture Radar (SAR) 機器を使用しています。次に、SpaceEye は、このレーダーデータを過去の光学画像と組み合わせて、雲の下で見えるものを AI 画像予測で生成します。
出典: https://azure.microsoft.com/en-us/blog/new-satellite-connectivity-and-geospatial-capabilities-with-azure-space/
Airbus との新しいパートナーシップのおかげで、Microsoft は航空宇宙企業の衛星画像と標高データを Azure Maps に追加する。ITコンサルタントの Amanda J R Moore 氏はツイートで:
最後のフロンティアである宇宙: Azure Space Satellites と Airbus - もちろんこれからの時代は興味深い。
宇宙市場をターゲットにしているクラウドプロバイダは Azure だけではない。衛星通信を制御するマネージド AWS サービスである Ground Station は、re:Invent で Werner Vogels 氏の基調講演のメイントピックだった。最近ソフトウェア定義無線のサポートが拡張された。