今週2021年1月10日のJava総まとめでは、JDK 18、JDK 19、Nicolai Parlog 氏によって提示された2022年のJavaの計画、Spring Framework と Spring Data のポイントリリース、Quarkus 2.6.2、Micronaut 3.2.5 と 3.2.6、Piranha 22.1.0、JobRunr 4.0.6、Eclipse Jifa の紹介、Micrometer Metrics 2.0.0-M1、Micrometer Tracing 1.0.0-M1、および2021年7月から12月の Foojay ステータスレポートを特集する。
JDK 18
JDK 18 早期アクセスビルドのビルド 31が先週利用可能になった。さまざまな問題の修正などビルド 30からアップデートされた。詳細については、リリースノートに記載されている。
JDK 19
JDK 19 早期アクセスビルドのビルド 5も先週利用可能になった。さまざまな問題の修正などビルド 4からアップデートされた。
JDK 18 および JDK 19 の場合、開発者は Java Bug Database を介したバグのレポートが奨励されている。
2022年の Java の計画
週次の Inside Java Newscast で、Oracle の Java 開発者アドボケイトである Nicolai Parlog 氏は、2022年のJavaの計画を発表した。ここでは、4つの主要な Java プロジェクトにフォーカスしている。Amber、Loom、Panama と Valhalla だ。彼は、各プロジェクトの背景と現在のステータス、および関連する JEP を示した。
Spring Framework
Spring の方で、先週チームは、Spring Framework と Spring Data のポイント、マイルストーン、サービスリリースを提供した。
Spring Framework 5.3.15 と 6.0.0-M2 がリリースされた。バージョン 5.3.15 の 17 のバグ修正とドキュメントの改善が行われている。バージョン 6.0.0-M2 では、6.0 リリーストレインで追加の 6 のバグ修正が行われ、次のような対応が追加された。BridgeMethodResolver
クラスの isBridgedCandidateFor()
メソッド内の不要なチェックの削除。WebSocketConfigurationSupport
クラスで TaskScheduler Bean の定義をやめた。
Spring Data 2022.0.0 および 2021.2.0 への道のりで、最初のマイルストーンリリースが利用可能になった。バージョン 2022.0.0-M1 (コードネーム Turing) は、Jakarta EE 9 API への移行と JDK 17 以降を必要とする Spring Data 3.0 リリーストレインの最初のリリースだ。バージョン 2021.2.0 (コード名 Raj) は、依存関係のアップグレードと Spring Data MongoDB、Spring Data for Cassandra、および Spring Data Neo4j の直接的な射影を備えている。
Spring Data 2021.1 SR1 と 2021.0 SR8 は、どちらもサービスリリースであり、バグ修正と Spring Data JDBC、Spring Data Elasticsearch、Spring Data Redis などの Spring Data サブプロジェクトの対応するバージョンの依存関係のアップグレードが含まれるようになった。
Quarkus
メンテナンスリリースの Quarkus 2.6.2.Final が Red Hat によって利用可能になった。通常のバグ修正とドキュメントの改善に加え、この新しいリリースでは、Kogito が復活した。Quarkus 2.6 のリリースでインフラストラクチャの問題から一時的に悩まされていたクラウドネイティブのビジネス自動化ツールである。詳細については、変更ログに記載されている。
Quarkus Insights は、週次のポッドキャストで Quarkus に関するすべてのトピックをカバーしているが、2022年1月17日月曜日に開発者向けの半期の Q&A セッションをファシリテーションする。"Ask (Quark)us Anything," の呼びかけで、開発者は事前に質問を送信できる。GitHub ディスカッションフォーラムまたは Twitter でハッシュタグが使える。#quarkusinsights
Micronaut
Micronaut のバージョン 3.2.5 および 3.2.6 が先週リリースされた。これには、Kotlin 1.6.0 への依存関係のアップグレードと、Micronaut Test 3.0.5、Micronaut Security 3.2.2、および Log4j 2.1.17 へのアップグレードなどがある。
Piranha
Piranha 22.1.0 がリリースされた。"We are down to the home stretch" エディションと呼ばれるこのリリースの機能は次のとおりだ。さまざまな Servlet TCK の問題の修正。web.xml
ファイルの data-source
の初期サポートの追加。JDK 18 早期アクセスビルドでのビルドとテスト。詳細については、ドキュメントと課題追跡システムに記載されている。
JobRunr
Java でバックグラウンド処理を実行するユーティリティの JobRunr はバージョン 4.0.6 が次の修正などでリリースされた。BackgroundJob.enqueue()
メソッドを使用した時の NullPointerException
。H2 データベースの以前のバージョンを使用した時の ParameterResolutionException
。Cronでタイミングに秒数を使用する粒度の改善。
Eclipse Jifa
Eclipse Foundation は、新しい Web ベースの Java ヒープアナライザである Jifa を導入した。メモリリークの検出とメモリ消費削減のための Eclipse Memory Analyzer をベースにしている。Jifa は、Vert.x と Vue2.0 をそれぞれメインのバックエンドとフロントエンドフレームワークに使用している。InfoQは、より詳細なニュース記事をフォローアップする。
Micrometer
Micrometer Metrics 2.0.0 への道のりで、次のような新機能を備えた最初のマイルストーンバージョンがリリースされた。整合性のあるデフォルトの HTTP タグセットを提供するための HttpTagsProvider クラスの導入。Sample
API を通した1回のコードを計測する新しいタイマーハンドラ。そして、すべてのメトリックを表示するための toString() メソッドを SimpleMeterRegistry
クラスへの追加。
Micrometer は Micrometer Tracing (人気のあるトレーサライブラリでありシンプルなファサード) をバージョン 1.0.0-M1 で導入した。また Micrometer Metrics 2.0.0-M1 で導入された TimerRecordingHandler
クラスにトレース拡張を提供する。詳細については、ドキュメントに記載されている。
Foojay ステータスレポート
Java 開発者向けの Friends of OpenJDK リソースの Foojay.io は、Foojay ステータスレポート2021年7月 - 12月エディションを公表した。Google Analytics は、2021年全体で 8万4千のビジターと13万1千のセッションと着実な成長が報告された。Foojay の利用も、同レポートの2021年1月 - 6月エディションに比べて2倍になった。