今週2022年1月31日の Java ラウンドアップは、OpenJDK (JEP 423)、JDK 18、JDK 19、Project Loom Build 19-loom+3-89、Spring Framework の更新、Quarkus 2.7.0.Final、新しい Micronaut Serialization モジュール、Apache Camel Quarkus 2.7.0、Apache Camel 3.15.0、2番目の JReleaser 早期アクセスビルド、JobRunr バージョン4.0.7 および 4.0.8、および Failsafe 3.2 のニュースを特集する。
OpenJDK
JEP 423 (Region Pinning for G1) は、Draft から Candidate ステータスに昇格した。この JEP は、G1 ガベージコレクタで領域の固定を実装して、GC のレイテンシーを低減することを提案している。これにより、G1 が拡張され、メジャーコレクション操作とマイナーコレクション操作の両方で任意の領域が固定され、JNI クリティカル領域の実行中のガベージコレクションプロセスの無効化を回避できるようになる。
JDK 18
JDK 18 早期アクセスビルドのビルド 34 が先週利用可能になった。さまざまな問題の修正を含むビルド 33 から更新されている。詳細については、リリースノートに記載されている。
JDK 19
JDK 19 早期アクセスビルドのビルド 8 も先週利用可能になった。さまざまな問題の修正を含むビルド 7 から更新された。詳細については、リリースノートに記載されている。
JDK 18、JDK 19 の両方で、開発者は Java Bug Database を介したバグのレポートが奨励されている。
Project Loom
Project Loom のビルド 19-loom+3-89 早期アクセスビルドが Java コミュニティで利用可能になった。JDK 19 のビルド 8 がベースになっている。
Spring Framework
Spring Tools 4.13.1 が次のような修正でリリースされた。Spring Boot プロパティにインデックスを付ける VSCode の永続化ダイアログボックスをオフにする。YAML エディターが Windows 環境で誤った行末文字を生成する。および Spring Boot Tools for VS Code が Language Support for Java の内部 JDK を JRE と誤って認識する。詳細については、変更ログに記載されている。
Spring Shell 2.1.0 への道のりで、次のような新機能で2番目のマイルストーンリリースが利用可能になった。version
コマンドの組込みサポート。Java Native Access の starter の統合。非対話型シェルランナ用のカスタマイザ。スタイルとテーマサブシステム。詳細については、リリースノートに記載されている。
Quarkus
Red Hat は Quarkus 2.7.0.Final をリリースした。Quarkus CLIの改善。Dev Mode のための対話端末。SmallRye Stork 1.0.0 への依存関係のアップグレード、サービス検出およびクライアントサイドのロードバランサフレームワーク。Oracle Reactive SQL Client 拡張機能。RESTEasy Reactive の Kotlin シリアライゼーションサポート。Hibernate Search 6.1 への依存関係のアップグレード。ネイティブ実行ファイルでの MongoDB URI 接続文字列 mongo+srv://
のサポート。
Micronaut
新プロジェクトの Micronaut Serialization は、Oracle のアーキテクトで Micronaut の共同創設者である Graeme Rocher 氏によって導入された。Micronaut Serialization は、リフレクションを使用せずに Java レコードを含む Java の型を、JSON や他のフォーマットとの間でシリアル化と逆シリアル化するように設計されている。Micronaut Serialization を作成する動機などの詳細については、このブログ投稿に書かれている。
Apache Camel
Quarkus との整合性を維持しながら、Apache は Camel 3.14.1 と Quarkus 2.7.0.Final を含む Camel Quarkus 2.7.0 をリリースした。詳細については、解決した問題リストに記載されている。
3.14 リリーストレインのポイントリリースから1週間も経たないうちに、217 の新機能、改善、修正、依存関係アップグレードで Apache Camel 3.15.0 が利用可能になった。詳細については、リリースノートに記載されている。
JReleaser
バージョン 1.0 への道のりで、プロジェクトリリースの作成を簡素化する Java ユーティリティの JReleaser 2番目の早期アクセスリリースが利用可能になった。バージョンの命名規則に関連する問題を解決するために Chocolatey パッケージマネージャのpackageVersion プロパティ
が含まれるようになった。
JobRunr
Java でバックグラウンド処理を実行するユーティリティの JobRunr は、先週バージョン 4.0.8 とバージョン 4.0.7 をリリースした。Oracle DB メタデータテーブルの列サイズ、異なるパラメータが提供されているにもかかわらず同じパラメータを使用するスケジュールされたジョブ、/sse
エンドポイントを使用した韓国語と他の言語サポートなどが修正されている。
Ventory のエンジニアリング責任者で JobRunr の作者である Ronald Dehuysser 氏は、2022年3月に JobRunr 5.0 をリリースする予定であると InfoQ に語った。
Failsafe
Java 8 以降で障害を処理する軽量で依存関係のないライブラリの Failsafe は、フォールトトレラントアプリケーションを作成するための既存のポリシーを補完する2つの新しいポリシー Rate Limiter と Bulkhead を加えたバージョン 3.2 をリリースした。詳細については、変更ログに記載されている。InfoQ は、より詳細なニュース記事をフォローアップする。