GitKrakenはGitLens 12をリリースした。これはVisual Studio Code for the Webとgithub.devをGitを使えるようにするオープンソースのVisual Studio Code拡張機能だ。新たな無料機能、改善、バグ修正に加えて、GitLens 12には、ワークツリーやビジュアルファイル履歴などのプレミアム機能も導入されている。
GitLens 12は、Webバージョンに移植される最初のVisual Studio Code拡張機能の1つである。発表時に述べたように、Visual Studio Code for the Webは、デスクトップ用のVisual Studio Codeで実行されるすべての拡張機能が自動的に使えるようになるわけではない。これは主に、Node.js APIの実行が不可能であるか、モジュールをロードすることに関連している。Webをサポートするために、GitKrakenは、さまざまな環境で機能するGitプロバイダーモデルを導入することで、GitLensの内部を完全にリファクタリングする必要があった。
GitKrakenによると、Visual Studio Code for the Webのサポートは、開発者がデスクトップコンピューター、タブレット、ブラウザを使ってGitリポジトリにアクセスするときに同じエクスペリエンスを提供できることを意味する。これには、物事がいつ、誰によって変更されたかを理解するためのインサイトが含まれる。GitLensは高度にカスタマイズ可能である。
GitLens 12には、多くの新機能が導入されており、機能改善、バグ修正がされている。新機能には、ウェルカムコンテンツ、ヘルプリソースなどの新しいホームビューがある。そして、リリースで修正されたすべての問題をすばやく確認できるようになり、ファイルのリビジョンを開いたり比較したりするときに一時退避を選択できるようになる。
ただし、GitLens 12、Worktrees、Visual File Historyにおける2つの最も魅力的な新機能は、新たなプレミアムモデルでのみ使用できる。つまり、プレミアム機能にはユーザーアカウントが必要であり、パブリックリポジトリでは無料で、プライベートリポジトリでは有料アカウントでなければならない。
ビジュアルファイル履歴を使うと、変更、サイズ、作成者など、関連するすべての詳細を含むファイルの進化を検査できる。Worktreesは、複数のブランチを一度にチェックアウトできるようにすることで、開発者の活動をシンプルにすることを目的とした機能である。各作業ツリーは、独自のウィンドウで開くか、同じワークスペースですべて一緒に開くことができる。
GitLens 12は、Visual Studio Codeマーケットプレイスからインストールできる。
GitKrakenは、人気のあるデスクトップGitクライアントのメーカーでもある。このクライアントは単独の開発者に対しては無料で、企業に対しては有料モデルとなる。