最近、AWSはコンピューティングに最適化された新しいAmazon EC2 C6aインスタンスを導入した。これにより、C5aインスタンスと比較して価格パフォーマンスが最大15％向上し、同等のx86ベースのEC2インスタンスよりもコストが10％低くなる。これらの新しいインスタンスは、高性能Webサーバ、バッチ処理、広告配信、機械学習、マルチプレーヤーゲーム、ビデオエンコーディング、科学モデリングなどの高性能コンピューティング（HPC）、機械学習などの計算集約型処理の実行に最適である。
Amazon EC2 C6aは、コンピューティングに最適化されたC6iインスタンスの次のインスタンスセットだ。C6iのようなこれらのコンピューティング最適化インスタンスは、C5（a）インスタンスと比較して最大15％優れた価格パフォーマンスを提供し、そして、Amazon Elastic Block Store（Amazon EBS）で最大40 Gbps、ネットワーク帯域幅で最大50Gbpsを提供する。さらに、C6aインスタンスは、第3世代AMD EPYCプロセッサーを搭載し、AWS Nitroシステム上に構築されている。
AWSのプリンシパルデベロッパーアドボケイトのChanny Yun氏は、次のようにツイートしている。
#C6aインスタンスのリリースにより、顧客が選択できる#AmazonEC2インスタンスが公式で500以上になりました。
C6aインスタンスでは、スケーラビリティの向上に対する顧客の要求を満たすために10個の新しいインスタンスサイズを提供する。これは、最大のC5aインスタンスの2倍のサイズである192個のvCPUと384GiBのメモリを備えた最大のものである。さらに、インスタンスのセキュリティを強化するために、C6aインスタンスはAMDトランスペアレントシングルキーメモリ暗号化（TSME）による常時オンのメモリ暗号化を備えている。そして、暗号化および復号化アルゴリズムを高速化するための新たなAVX2命令をサポートしている。
出典: https://aws.amazon.com/ec2/instance-types/c6a/
パフォーマンスに関して、新しいC6aインスタンスに関するRedditスレッドの回答者は次のように述べている。
今朝、わずかなC6iをC6aに変換して比較しました。PHP Webアプリを実行しているだけなので、すべての処理について話すことはできませんが、わずかに少ない費用でc6iとほぼ同じくらいのパフォーマンスとなっています。
AzureやGoogle Cloudなどの他のパブリッククラウドプロバイダーも、インスタンスタイプ、ストレージ、CPU、メモリ、ネットワーク容量についてさまざまな選択肢を提供している。顧客はターゲットワークロードの要件に合わせてリソースを拡張できる。
たとえば、計算集約型処理に対して、Microsoftは第2世代Intel Xeon Platinum 8272CL（Cascade Lake）プロセッサとIntel Xeon Platinum 8168（Skylake）プロセッサで実行するFsv2シリーズを提供する。また、Intel Xeon Gold 6246R（Cascade Lake）プロセッサーで実行するFXシリーズを提供する。
現在、C6aインスタンスは、米国東部（バージニア州北部）、米国西部（オレゴン州）、EU（アイルランド）の3つのAWSリージョンで利用できる。価格の詳細については、EC2の価格ページをご覧ください。