最近、AmazonはAmazon GameSparksのプレビュー版を発表した。これは、ゲーム開発者にゲームのバックエンドを構築、実行、スケーリングするための機能を提供するマネージドサービスである。このパブリッククラウドプロバイダーは、プレビューリリースでUnityゲームエンジン用のSDKも提供する。
2017年、AWSは英国とアイルランドを拠点とするクラウドゲームプラットフォームGameSparksを買収した。これは、ゲーム開発者がリーダーボードなどのさまざまな機能をゲームに組み込み、それらをすべてクラウドで管理するための「backend as a service」である。その後、昨年のGame Developers Conference (GDC) で、AWSはAmazon GameSparksを新しいサービスとして事前に発表した。これにより、開発者はバックエンドサービスについて考える時間を短縮し、代わりに最高のプレーヤーエクスペリエンスの提供に集中できるようになる。
このサービスはゲーム専用に設計されており、AWSコアサービスを利用している。事前発表以来、Amazon GameSparksチームは、ゲーム開発者コミュニティと密に連携して、サービスの機能を繰り返し改善してきた。
プレビュー版は、最もリクエストの多かったコミュニティ機能を付けて立ち上げられ、モバイル(iOSとAndroid)とPCゲームプラットフォームをサポートする。その機能は次のとおりである。
- クラウドコード: 開発者は、カスタムロジックを追加でき、他のAWSサービスと統合したり、構築済みのゲーム機能を拡張したりできる
- テストハーネス: コンソール内から数秒でクラウドコードロジックを検証し、ゲームデザインをすばやく反復改善できる
- Auth/Identity: ゲスト認証との統合により、ゲームのバックエンド機能への匿名のID(ゲスト)アクセスができる
- マネージドプレーヤーストレージ: 永続的なプレーヤーデータを保存・取得するための統合データストア
- メッセージング: WebSocket接続を介してゲームクライアントとAmazon GameSparksの間でメッセージとイベントを送信する
- AWS Lambdaとの統合: CloudCodeからAWS Lambdaサーバーレス機能を呼び出して、AWSサービスにアクセスし、また、既存のクラウドベースのシステムと統合する
- DynamoDBとの統合: Cloud CodeからAmazon DynamoDBを呼び出して、ゲームとプレーヤーのデータを保存・管理する
出典: https://aws.amazon.com/gamesparks/
AWS Game TechのGameDevsの開発者リレーションマネージャーTabitha Graves氏は、AWS Game Techのブログ投稿で次のように述べている。
Amazon GameSparksのプレビュー機能を使うと、開発者は、Unityを介してiOSとAndroidのクロスプラットフォームで実行されるターンベースのモバイルゲームを作成できます。そして、ゲスト認証ができ、プレーヤーの順番の準備ができたときにメッセージを送信し、サーバーレスコールを使って開発者の既存のリーダーボードシステムと統合することができます。追加の機能、リージョン、プラットフォームサポート、ゲームエンジンの統合がまもなく利用できるようになります。
Amazon GameSparksは、米国東部(バージニア州北部)リージョンで利用でき、Unityゲームエンジンと事前に統合されている。Amazon GameSparksの詳細については、ドキュメントページとFAQをご覧ください。さらに、サービス料金の詳細は料金ページで確認できる。プレビュー中、AWSはAmazon GameSparksの使用に対して課金されないことを記しておく。