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Java Newsラウンドアップ - JDK 19のJEP最新情報、Project Loom、MicroStream 7.0、New Relic Javaサーベイ

原文(投稿日:2022/05/02)へのリンク

2022年4月25日、今週のJavaラウンドアップでは、JDK 19ターゲットのJEP、Project Loom Build 19-loom+6-625、Spring Cloud 2021.0.2、Spring Tools 4.14.1、GraalVM 22.1.0、Micronaut 3.4.3、MicroStream 7.0、Quarkus 2.8.2、Apache Camel 1.9.0、New Relicの"State of the Java Ecosystem"サーベイの話題をお届けする。

OpenJDK

1週間のレビュー期間を終えて、JEP 426 "Vector API (Fourth Incubator)"が、JDK 19を対象としたProposed to TargetからTargetedステータスに昇格した。Project Panamaが進めるこのJEPは、JEP 417 "Vector API (Third Incubator)"(JDK 18で提供)、JEP 414 "Vector API (Second Incubator)"(JDK 17で提供)、およびJDK 16でインキュベータモジュール提供されたJEP 338 "Vector API (Incubator)"という、過去3回のインキュベーションで得られたフィードバックを反映し、改良を加えたもので、JEP 424 "Foreign Function & Memory API (Preview)"が定義するMemorySegmentに対して、ベクタをロードおよびストアするVector APIの拡張を提案する。

先週JEP Draft 8282272からCandidateステータスに昇格したばかりのJEP 427 " Pattern Matching for switch (Third Preview)"が、早くもCandidateからJDK 19を対象とするProposed to Targetへの昇格を果たした。Project Amberが支援するこのJEPは、JEP 406 "Pattern Matching for switch (Preview)" (JDK 17で提供)、JEP 420 "Pattern Matching for switch (Second Preview)" (JDK 18で提供)という、過去2回のプレビュー版で得られたフィードバックを反映したもので、JEP 420に対して、switchブロックのガード付きパターンのwhen句への置き換え、 セレクタ式がnullの場合におけるパターンswitchの実行時セマンティクスと従来のswitchセマンティクスとの整合性の向上、などが変更されている。レビューは2022年5月5日に完了する予定である。

JEP 425 "Virtual Threads (Preview)"がCandidateから、JDK 19へのProposed to Targetステータスに昇格した。Project Loomが支援するこのJEPは、軽量スレッドである"仮想スレッド(virtual thread)"をJavaプラットフォームに導入することによって、スループットの高い並行アプリケーションの記述、メンテナンス、監視に要する労力を大幅に軽減する。レビューは2022年5月5日に完了する予定である。

JDK 19

JDK 19 早期アクセスビルドBuild 20が先週公開された。さまざまなイシュー修正を含むアップデートが行われている。詳細はリリースノートを確認して頂きたい。

JDK 19に関しては、開発者からのバグ報告をJava Bug Database経由で募っている。

Project Loom

Project Loom Build 19-loom+6-625 早期アクセスビルドがJavaコミュニティに公開された。JDK 19早期アクセスビルドのBuild 20を使用する。

Spring Framework

多忙な1週間が過ぎ去って、先週のSpring界隈は少し落ち着きを取り戻したようだ。

Spring Cloud 2021.0.2がリリースされた。サブプロジェクトであるCommonsSleuthContractOpenFeignNetflixCircuitBreakerKubernetesのバグ修正と改善が含まれている。詳細はリリースノートを参照して頂きたい。

Spring Tools 4.14.1がリリースされた。Spring Boot、VS Code、Eclipseに修正と拡張が行われている。今回のリリースの詳細はchangelogに紹介されている。Spring Tools 4.15.0は2022年6月中旬のリリース予定だ。

GraalVM

Oracle LabsがGraalVM 22.1.0をリリースした。ネイティブイメージ生成用の新たなクイックビルドモード、Apple Silicon (Darwin AArch64)サポートのプレビュービルド、Pthon、Ruby、JavaScript、Rといったプログラム言語サポートの強化、Java on Truffleの改善などがフィーチャーされている。GraalVM 22.1にはJDK 11およびJDK 17各ビルドが同梱される。今回のリリースに関する詳細は、このYouTubeビデオで紹介されている。

Micronaut

Micronaut FoundationがMicronaut 3.4.3をリリースした。Base64フォーマットからbyte配列へのデシリアライズに関するバグ修正、ドキュメントの改善、Kotlinコルーチンのインターセプト、バリデーショングループの継承などに加えて、Micronautアプリケーションかapplication/problem+jsonタイプの応答を生成するMicronautプロジェクトであるMicronaut Problem JSONのパッチリリースが含まれる。リリースの詳細はchagelogで確認できる。

MicroStream

MicroStreamがMicroStream 7.0をリリースした。既存のMicroStreamシリアライザロジックを公開する新API、 EmbeddedStorageクラスのインスタンスを設定するための新たなCDIエクステンション、ルートオブジェクトの定義、インタセプションパターンを使用してルートオブジェクト内で定義されたコレクションを自動的に保存する機能、SLF4Jによるロギング強化などが提供されている。InfoQでは、より詳細なニュースを追ってお伝えする予定である。

Quarkus

Red HatがQuarkus 2.8.2 Finalのセカンドメンテナンスリリースを提供している。バグ修正とドキュメント改善の他、SmallRye GraphQL 1.4.5、SmallRye JWT 3.4.0、Flyway 8.5.9、Micrometer 1.8.5といった依存関係のアップグレードが含まれる。リリースの詳細はchangelogに記載がある。

Apache Camel

Apache Camel Kのバージョン1.9.0リリースされた。ローカル依存関係をJARファイルとしてインテグレーションに直接アップロードする機能、すべての警告をCLI出力からstderrに一括リダイレクトする機能、Camel Kamelet Catalog 0.8.0へのアップデートなどが含まれる。Camel Kは、 Camel K Runtime 1.13.0、Camel Quarkus 2.8.0、Camel 3.16.0、Camel Kamelets 0.8.0といったテクノロジスタックで構成される。今回のリリースに関する詳細はchangelogに、今後の開発予定は2022 roadmapに、それぞれ記載されている。

New Relicサーベイ

New Relicは、同社が年次で実施するState of the Java Ecosystemサーベイの調査結果を発表した。実運用で最も多く使われているJDKバージョンとガベージコレクションアルゴリズム、最も人気の高いベンダ、コンテナの台頭、最も一般的なヒープサイズ設定、などがその内容だ。InfoQでは、より詳細なニュースを追ってお伝えする予定である。

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