ハイブリッドワークプレイスへの急速な移行は、デジタルコンテンツ消費の加速も意味する。オンラインはグローバルに手が届くことを意味するが、さまざまな種類の障壁のために、世界の人口の一部はオンラインにアクセスできない。Julien Dubois氏はDevoxx UKの基調講演で、ソフトウェアをよりアクセスしやすくするための一連のベストプラクティスと設計原則を示した。
Julien Dubois: 世界の人口の15％、つまり10億人以上が、アクセシビリティの問題を抱えています。つまり、私たちの中には他の人よりも幸運でない人がいることを意味します。
Webコンテンツアクセシビリティガイドライン（WCAG）の設計原則から始める。
Dubois氏は、プラクティスの十戒をまとめた。これにより、ソフトウェア開発のプロフェッショナルが、状況によらずに、誰にとってもよりアクセスしやすいソフトウェアを構築できるようになる。現在使用しているツールとプロセスを適応させることで、開発チェーンを簡単に調整して、アクセシビリティのチェックと調整を含められるようになる。
アクセシビリティに十分な注意を払うことにより、私たちは障害を持つ人々がソフトウェアと対話する方法を改善し、彼らの生活の質の向上に貢献できる。
Bill Gates氏は次のように述べている。
私たちはより長生きするようになっているため、生活の質の向上に焦点が移り始めています
最初のフェーズでは、ビジネスにおいて、アクセシビリティに順応し、計画する必要がある。そこでは、自身のドメインに対してアクセシビリティが何を意味するかを定義し、この方向に移動するために必要なリソースを割り当てる（十戒のポイント1と2）。さらに、ペルソナを使うことで、具体的なオーディエンスがターゲットになる。それによって、1つのテストで、すべてに到達できるようになる（ポイント3と4）。
ソフトウェア業界の既存の知識とプロセスを適応することで、開発の最終段階ではなく、アクセシビリティをより小さなステップで繰り返し実施し、繋げていくことができる（ポイント5と6）。ソフトウェア開発の多くと同様に、アクセシビリティも検証できるため、ツールを使って、適切なレベルが達成できたかどうかを検証できる。
現在、アクセシビリティインサイトは、Android、Windows、Web向けにさまざまな条件をチェックするためのツールを提供している。そしてそれは、他のほとんどのコード検証機能と同じように、パイプラインに統合できる（ポイント7と8）。これは開発者向けの長いリストではあるが、アクセシビリティを念頭に置いてコーディングすることは、実際により革新的になり、自分自身を訓練する機会になる（ポイント9と10）。
しかし、私たちが構築するソフトウェアの基本構造にアクセシビリティを導入することの倫理性・公平性の側面を脇に置けば、より多くの資金源を活用するビジネス機会を容易に得ることができる。英国だけで、#PurplePound（障害者とその家族の消費力）は驚異的な2740億ポンドの価値があり、年間14％増加すると推定されている。それでも、10％未満の組織しか障害者市場にアクセスするための目標を定めたプランを持っていない。