Power Platformに最近Microsoft Power Pagesが追加された。毎年開催のBuildカンファレンスで、同社はスタンドアロンのSoftware as a Service（SaaS）プラットフォーム製品として、Microsoft Power Pagesのプレビュー版を発表した。これは、技術バックグラウンドに関係なく幅広いユーザをターゲットとしており、データを利用した最新の安全なWebサイトを作成するためのものである。
以前は、Power PagesはPower Appsポータルと呼ばれるPower Apps内の機能として存在していた。これにより、ユーザはページ、レイアウト、コンテンツの編集など、外部ポータルを簡単に作成・カスタマイズできた。このスタンドアロンプラットフォーム製品では、ローコード機能が提供される。これは、ユーザがビジネスWebサイトのスタイル設定、構成、公開ができるデザインスタジオのようなものである。
Dynamics 365 & PowerプラットフォームソリューションアーキテクトのSrinath Pegaブログ投稿している。
Power Pagesは、Power Apps Portalの機能を大きく超えて拡張されています。あらゆる規模の組織が、Webサイトを安全に構築できるようになります。また、開発者がカスタマイズして機能拡張できるように、エキサイティングな新機能と高度な機能を備えています。
さらに、ユーザは、テキスト、ビデオ、画像、ビジネスデータフォーム、リストなどを使ってサイトページをデザインしたり、Microsoftが提供するテンプレートの1つを使って始めることができる。コーディングスキルのないユーザ向けに設計されているが、Visual Studio Code、Azure DevOps、GitHubと統合されているため、開発者はこれらのコードファーストツールを活用してより複雑な機能を利用できる。
最後に、Power Pagesを使うと、ユーザはAzureを介してロールベースのアクセス制御とWebアプリファイアウォールを実装できる。そして、MicrosoftのDataverseプラットフォームを介してビジネス情報を収集してサイト訪問者と共有できる。
出典: https://docs.microsoft.com/en-us/power-pages/difference-portals
Power Pagesにより、MicrosoftはWixやSquarespaceなどのコードスキルを必要としない他のWebサイト製品と競合することになる。さらに、Power Pagesを使ってローコードポートフォリオを拡大することにより、同社は、パブリッククラウドのライバルであるAWSやGoogle、およびSalesforce、Mendix、Outsystemなどのベンダーのローコード製品の先を行くことを目指す。
Microsoft Power Pagesのブログ投稿で、Business Applications & PlatformのコーポレートバイスプレジデントのCharles Lamanna氏は次のように述べている。
多くの場合、ローコードWeb開発は、基本的なプロジェクトに役立つと考えられています。例えば、会社のプロフィールを紹介したり、他にもeコマースプラットフォームとして使用するサイトに使うことができます。しかし、Power Pagesを使うと、それだけでなく、さらに多くのことができるようになります。例えば、企業全体で取り組む専門のソリューションを大規模にサポートするといったことができます。
Microsoft Power Pagesの詳細はWebサイトで確認できる。このWebサイトでは、新しいプラットフォームを試すことができ、ドキュメントのランディングページがある。