オープンコアDevOpsツールベンダーのGitLabは、GitLabと対話するためのコマンドラインインターフェース(CLI)ツールであるglabの採用を発表した。これにより、コード作成プロセスのあらゆる段階でさらにGitLabを活用できるようになる。
Goで書かれたglabは、2020年7月にガーナ人のソフトウェアエンジニアClement Sam氏によって作成され、以来80人以上のコントリビュータによって取り組まれてきた。その目標は、GitHubのCLIツール'gh'と同様の機能を提供するかたちになる。これには、GitLabのIssueやマージリクエストの操作、CLIから直接実行されているパイプラインの監視などが含まれる。glabは、SaaS製品とセルフホスティングのGitLabの両方で動作する。GitLab CLIは、glab <command> <subcommand> [flags]
のような構造のコマンドを使って、GitLabユーザーインターフェースから通常実行されるタスクの多くを実行するのだ。
GitLabの目的は、開発者が有意義な仕事をできるように近くでサポートすることである。glabの採用は人気のエディタVS Codeを使う開発者をGitLab Workflowプラグインでサポートするために早い段階で追加された。GitLabのCLI統合が利用可能になり、正式に採用されたことで、開発者はWebブラウザとターミナルを頻繁に切り替える必要がなくなったのだ。これまでは、ファイルのコミット、プッシュ、プルをgitコマンドラインで行い、関連するマージリクエストの作成とパイプラインの実行をWebブラウザで行う必要があった。
GitLabのアプリケーション・セキュリティ・チームが、安全で安心なプロジェクトであることを確認してレビューしているように、この数ヶ月の間に行われた採用プロセスのおかげで、より広い組織へのアクセスが可能になり、glab周辺のセキュリティが改善された。glabは、ソースコードに触れるための他のCLIやGUIツールと同様に、認証にGitLabのPersonal Access Token (PAT)を使用している。
現在、GitLab CLIと名前を変え、GitLab独自のホスティングに移行したこのツールのバージョン1.24.1が、最近リリースされた。移行後もコミュニティは維持されており、創設者のClement氏自身を含め、採用以来40人近いコントリビュータがコミュニティから寄せられている。今後のリリースでは、プロジェクトで発生したバックログの問題に対処することが期待され、GitLabは、コミュニティがこのようなCLIツールに何を求めているか、開発者のワークフローをさらに改善するためにどのように強化できるかを学ぶ意欲を示している。
glab CLIは現在、GitLabの新しいリポジトリから入手可能で、macOS、Windows、Linuxにインストール可能だ。