AWSはAmazon BedrockとTitanの基盤モデルを発表し、生成AIレースへの参入を発表した。アマゾンは、生成AI技術へのアクセスを民主化し、さまざまな業界やユースケースの顧客に対応することを目的としている。この画期的な開発により、急速に成長するAI市場においてAmazonは手ごわい競争相手になる。
Amazon Bedrockは、AI21 Labs 、Anthropic、Stability AI、Amazonの基盤モデルにAPIでアクセスできるようにする新しいサービスだ。AmazonのTitanモデルを含む、テキストや画像に関するさまざまなモデルにアクセスする機能も提供される予定である。また顧客は自分のデータでモデルを非公開でカスタマイズし、AWSのツールや機能を使って簡単にアプリケーションに統合・展開できる。
Amazon Bedrockでは、ユーザーは特定のニーズに合わせて最適なモデルを特定できる。さらに、Bedrockのサーバーレスの性質は、手間のかからない体験を提供し、プライベートデータを使用したFMの迅速かつ容易なカスタマイズを可能にするのだ。これらのモデルのアプリケーションへの統合とデプロイは、異なるモデルをテストするためのExperimentsやスケールでFMを効率的に管理するためのPipelinesなどのAmazon SageMaker ML機能を含む、使い慣れたAWSツールと機能を使ってシームレスに達成できる。さらに、ユーザーはインフラストラクチャを管理する必要がない。
Amazon Bedrockの提供コンポーネントであるAmazon Titanモデルは、Amazon社内のユースケースに利用されるだけでなく、外部クライアントにも提供され、生成AIを用いたソリューションやアプリの作成に必要なリソースを提供する。
Amazon Titan FMは、膨大なデータセットで事前に訓練されているため、高い能力を持ち、さまざまな用途に適している。また、大量のデータにアノテーションを付けることなく、そのまま利用して、特定のタスクのためにプライベートデータを用いてカスタマイズもできる。
AWSの生成AI担当副社長であるVasi Philomin氏は、TechCrunchに対し、"世の中のあらゆるアプリケーションは生成AIで再構築できると考えています"と述べている。
Bedrock構想は、ChatGPTを動かす堅牢な言語モデルであるGPT-4をOpenAIが明らかにしたことをきっかけに導入された。OpenAIに多額の投資をして、Azureクラウドを通じてスタートアップにコンピューティングパワーを提供しているマイクロソフトは、この分野の主要なプレーヤーなのである。