原文記事リンク(2023-05-05)
IBMは、Java SE 20、Jakarta EE 10、MicroProfile 6.0をサポートするOpen Liberty 23.0.0.3を発表した。この重要なリリースでは、Jakarta EE 10 Core Profile、Web Profile、Platformが導入され、プロファイルを構成するさまざまな機能が強化されたのだ。さらに、このリリースには、新しいMicroProfile Telemetry 1.0仕様と、メトリクス、OpenAPI、およびJWT Authentication仕様の更新が含まれている。Open Liberty 23.0.0.3は、5年以上前の設立当初からのランタイム開発における節目となるものなのだ。
Jakarta EE 10のリリースは、2017年のJava EE 8以来のJakartaアップデートであり、オラクルがJava EE 8をEclipse Foundationに寄贈して以来初めてとなる、大きな節目を意味する。このリリースには、既存の仕様の多数の更新が含まれており、Open Libertyの様な軽量ランタイム用に調整されたCore Profileを導入し、クラウドネイティブなJavaマイクロサービスの動作を最適化するのだ。
Jakarta EE 10の新機能であるJakarta EE Core Profileは、Context and Dependency Injection 4.0 Lite、JSON Binding 3.0、RESTful Web Services3.1、JSON Processing2.1, Annotations 2.1, Interceptors 2.1, Dependency Injection 2.0 を備えている。Jakarta Contexts and Dependency Injection (CDI) 4.0 Liteは、軽量ランタイムとマイクロサービスのサポートをさらに強化するのだ。このCDI 4.0の合理化バージョンでは、リソースの消費を最小限に抑え、起動時間を改善し、全体的なパフォーマンスを最適化しながら、クラウドネイティブなJavaアプリケーションを構築するための必須機能を開発者に提供している。CDI 4.0 Liteにより、開発者はCDIのパワーをより効率的かつ俊敏に活用し、進化し続ける最新のJava開発の需要に応えられるようになった。
このリリースには、Jakarta EE Core Profile 10、Authentication 3.0、Context and Dependency Injection 4.0、Concurrency 3.0、Expression Language 5.0、Faces 4.0、Security 3.0、Servlet6.0、Standard Tag Library 3.0、 Persistence 3.1、 Server Pages 3.1 およびWebSocket 2.1 が含まれる。Jakarta EE Web Profile 10 も同様だ。
このリリースでは、Jakarta EE Web Profile 10、Authorization 2.1、Activation 2.1、Batch2.1、Connectors 2.1、Mail 2.1、Messaging 3.1、XML Binding 4.0 (optional) および XML Web Services 4.0 (option) を含む Jakarta EE Platform 10 を提供する。Jakarta EE Platform 10またはWeb Profile 10の機能を有効にするには、開発者はそれぞれの機能をserver.xml
ファイルに追加する必要があるのだ。
<featureManager>
<feature>jakartaee-10.0</feature>
</featureManager>
Core Profileについては、server.xml
ファイルに特定の機能を追加で、同等の機能を有効にする。アプリケーションクライアントコンテナでJakarta EE 10の機能するには、開発者はアプリケーションのclient.xml
ファイルにエントリを追加する必要があるのだ。詳細については、Jakarta EE 10 の仕様書、Javadoc、および Jakarta EE 10 と 9.1 の相違点に関するコンテンツを活用してほしい。
MicroProfile 6.0はOpen Liberty 23.0.0.3の一部でもあり、Jakarta EE Core Profile 10とMicroProfileエコシステムの拡張をもたらす。新しいMicroProfile Telemetry 1.0機能、MicroProfile Metrics 5.0、OpenAPI 3.1、JWT Authentication 2.1の更新がこのリリースに含まれ、最新の業界標準との互換性が確保されているのだ。
Java SE 20のサポートは、Open Liberty 23.0.0.3リリースのもう一つの重要な追加機能で、開発者はJavaエコシステムの最新機能と改良にアクセスできる。さらに、このアップデートには多数のバグフィックスが含まれており、ランタイムの安定性とパフォーマンスがさらに向上しているのだ。
開発者は、Maven、Gradle、またはコンテナイメージを使用して、Open Liberty 23.0.0.3の使用を開始できる。このリリースは、公式のOpen Liberty Downloadsページからダウンロード可能で、Jakarta EE 10とMicroProfile 6のパッケージが追加されているのだ。サポートが必要な開発者は、Stack Overflowで質問でき、コミュニティが積極的にサポートとガイダンスを提供している。