BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース 他者と自分のために、変化するエージェントになる

他者と自分のために、変化するエージェントになる

小さな貢献であっても、誰もが変革の当事者となることができる。また、自分でコントロールできることに集中することで、自分自身を変えることができる。変化の理由を知ることが重要であり、それを探求することで、まだ変化を起こす時期ではないことがわかるかもしれない。

Hilary Weaver氏は、Romanian Testing Conference 2023で、変化を受け入れることについての重要な講演をした。

「変化を起こすために大きなことをする必要はない」とWeaver氏 は言う。世界に小さな貢献(ボランティア活動、子ども達にコードを教えるなど)をすることで、最終的に大きな影響を与えることができる、と彼女は説明した。

自分のコミュニティ(Motor City Software Testers)を立ち上げた時、私は自分が変革の当事者になるとは思っていませんでした。しかし、このコミュニティの人々に様々な機会を提供することが、変革を可能にすると気づいたのです。

Weaver氏は、私たちもまた自分自身が変化の当事者になれると言った。変化はとても簡単なものから想像を絶する最悪のものまである。Weaver氏は親友の死のような信じられないほど困難な変化でも受け入れることの重要性に気づいた。彼女はどう感じただろうか。しかし、「もしも」にこだわるのは無駄であり、悩みや苦しみを増やすだけだ。

私は自身でコントロールできることに集中し(たとえそれが食事をするだけでも)、サポートネットワークを活用しています。 テスト業界はとても素晴らしい人達の集まりで、必要な時にはいつもサポートしてもらっていると感じます。

私たちが変化を起こす時、あるいは起こそうとする時、その変化には理由がある。特に長期的な変化については、「なぜ」を見つけるべきだと Weaver氏は主張する。「なぜ」とは、この変化を起こしたいと思う心の奥底にある理由のことだ。

何かに違和感を覚えるなら、もし物事をそのままにしておいたときの長所と短所をあげてみるのがよいとWeaver氏は言う。もし、何も変えなければ人生はどうなるのか。もし変えたらどうなるのか。そこから、まだその時期ではないと判断できるかもしれない。

InfoQは変化を受け入れることについてHilary Weaver氏にインタビューした。

InfoQ: 変化を実現するためのアプローチとは?

Weaver氏:何を変えたいのか、なぜ変えたいのか、いつ変えるのか、そしてどのように変えるのかを決める必要があります。これらの各ステップには、内省と自省、そして外部からのサポートが必要です。変化は単純なものだが、簡単ではないのです!

InfoQ: 今が変化の時だと、どうすればわかるのでしょうか?

Weaver氏:人間として、私たちはかなり回復力があり、多くのことに対処することができますが、時には幸せや充足感を得るに値しないと感じることもあります! そのために、私は「レッドフラッグ」リストを作成するでしょう。それは、今が変化の時だと教えてくれる具体的なシナリオです。そして、説明責任を果たすため、そして悪い状況をそのまま継続しないために、信頼できる友人やセラピストとこのリストを共有するでしょう。

InfoQ: 短期的な変化と長期的な変化の違いは?

Weaver氏:短期的な変化は、例えば仕事をやめるといったような単に「やってみる」だけのものです。しかし、長期的な変化には時間をかけて一貫した小さな変化が必要です。例えば、将来より良い仕事に就けるように、新しいスキルを身に付けるなどです。そのような小さな変化を取り入れた習慣を身に付けることで、その変化を起こすのに必要な時間は持続可能なものとなるのです。

続けることにフォーカスし、他の選択肢を排除することはとても有用です。例えば、私は毎日少なくとも1マイル(1.6km)歩くようにしています。天候は関係なく、選択の余地はありません。雨が降っていても、歩くかどうかではなく、歩くときの服装が変わるだけです。

InfoQ: 変化が難しくなった時はどうすればいいのでしょうか?

Weaver氏:モチベーションが上がらないときでも、"なぜ"があなたを助けてくれるでしょう。

例えば、毎日ウォーキングをする「理由」が健康になるためだとしたら、モチベーションが低い日には耐えられないでしょう。私の「理由」は、甥っ子や姪っ子についていけるように持久力を高めること、そして動けることを当たり前だと思わないことです。

だから、変化が難しくなったときには、「なぜ」を思い出し、それを考えたときに根底にある気持ちに集中するとよいでしょう。また、完全に辞めるのではなく変更もできます。難しすぎる場合は、まだ続けられても、それ以上のことはできません。最初の変化は小さいかもしれませんが、それでよいのです! 続ける限り、学ぶことは失敗ではないのですから。

作者について

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT