BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース グーグル、MySQLとPostgreSQL用のCloud SQL Enterprise Plusをリリース

グーグル、MySQLとPostgreSQL用のCloud SQL Enterprise Plusをリリース

Google Cloudはこのほど、マネージド・データベース・サービスのMySQLとPostgreSQL向けのCloud SQL Enterprise Plusエディションを発表した。この新しいバージョンは、読み取りと書き込み操作のパフォーマンス最適化、マシンの種類と構成の改善、統合SSDバックアップデータキャッシュオプションを提供する。

Google Cloudによると、Cloud SQL Enterprise Plus Editionfor MySQLは、既存のCloud SQLと比較して、読み取りスループットが最大3倍、書き込みレイテンシが最大2倍向上している。そして、この新オプションは保守運用のダウンタイムを短縮し、コンプライアンス要件に対応した35日間のログ保持を提供する。Google Cloud Databasesのエンジニアリング担当のヴァイスプレジデントAndi Gutmans氏は、設定可能な新しいデータキャッシュの利点を以下のように主張する。

データキャッシュは、DRAMベースのキャッシュを透過的に拡張する方法としてフラッシュメモリを活用し、読み取りレイテンシの短縮、スループットを向上させ、より大きなデータセットに拡張する。さらに、ソフトウェアの最適化により、トランザクションのコミット・レイテンシが最大2倍、書き込みスループットが最大2倍短縮され、Cloud SQLはもっとも要求の厳しいMySQLワークロードに最適な移行先となる。

データ・キャッシュはMySQLエンジンのみで利用できる。Cloud SQL Enterprise Plusは、メンテナンスを含めて99.99%の可用性SLAを提供し、計画ダウンタイムは10秒未満に短縮される。

Cloud SQLは、Enterpriseバージョンでは最大96CPUと624GBのメモリ、新しいEnterprise Plusバージョンでは最大128CPUと864GBのメモリをサポートしており、価格は地域によって異なる。新バージョンは、既存のものより平均30%高いが、Gutmans氏は以下のようにコメントしている。

Enterprise Plusでは同じサイズのインスタンスをプロビジョニングする必要がない場合があり、コストの差はワークロードに依存する。そのため、代表的なワークロードでベンチマークを行い、コストの違いを理解することをお勧めする。

今回の発表では、クラウド・プロバイダーはCloud SQLの既存バージョンをCloud SQL Enterpriseに改名した。ユーザーのabhigm氏はRedditで、プロキシやコネクション・プーラーが内蔵されていないことを強調しているが、ユーザーのOnTheGoTrades氏は次のようにコメントしている。

最高だ。数クリックでEnterprise Plusにアップグレードできないのは残念だ。EnterpriseからEnterprise Plusに完全に移行しなければならないようだ。

現在、既存のデータベースをCloud SQL Enterprise Plusエディションに移行するには、Database Migration Serviceを利用する必要があるが、将来的にはインプレース・アップグレード・オプションも利用できるようになる予定だ。新しいエディションは、アイオワ、サウスカロライナ、ベルギー、台湾、シンガポールを含む一部の地域で利用できる。

Google Cloud上でPostgreSQLデータベースを稼働させるオプションはCloud SQLだけでなく、AlloyDB for PostgreSQLも企業向けのマネージド・オプションとして提供されている。

Google Cloudは、SQL Server向けのCloud SQL Enterprise Plusのバージョンを後日リリースする予定だ。

作者について

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT