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Mac版Visual Studioのサポート終了が正式に発表

原文リンク(2023-09-04)

先日、マイクロソフトはVisual Studio for Mac統合開発環境(IDE)のサポート終了を正式に発表した。2024年8月31日をもって、Visual Studio for Mac 17.6のサポートは終了し、Macベースの.NET開発者にとって一つの時代に終わりを告げる。

既報の通り、マイクロソフトは最後の12カ月のサポート期間中、セキュリティパッチ、バグ修正、アップルのプラットフォームとの互換性アップデートを含む、Visual Studio for Macの重要なアップデートを提供予定だ。しかし、この期間中に新機能やフレームワークのサポート、言語の追加が導入されることはない点に注意が必要である。

マイクロソフトがVisual Studio for Macを廃止する決定を下したのは、Visual StudioとVisual Studio Code(VS Code)をクロスプラットフォーム開発向けた最適化に注力するためだ。ユーザーは、これらのツールへの継続的な投資によりエクスペリエンスの向上を期待できる。

DevDivのグループ・プロダクト・マネージャーであるAnthony Cangialosi氏は、公式発表のブログ記事で次のように述べている。

継続的なユーザーからのフィードバックとVisual Studio for Macの利用状況に基づき、Microsoft Dev Boxを通じてどのOSからでもアクセスできるVisual Studioと、あらゆるOSからアクセスできるC# Dev Kit for VS Codeの最適化に注力しています。

現在選択肢を迷っている既存ユーザーに対して、マイクロソフトは代替ソリューションへの移行を提案している。ひとつは、Visual Studio CodeとC# Dev Kitである。マイクロソフトは先日、C# Dev Kit、.NET MAUI、Unity Extensions for VS Code を発表した。

次に、Mac上のVM(仮想マシン)上でWindows上のVisual Studio IDEを使う方法だ。レガシーなXamarinプロジェクトやF#開発など、特定のIDEを必要とするユーザーには、Mac上の仮想マシンでWindows版のVisual Studioを実行するのも選択肢のひとつだ。

最後にお勧めするのは、クラウドVM上のWindows版Visual Studio IDEだ。既報の通り、マイクロソフトはVisual Studioを.NET/C#開発の主要ツールとして位置づけている。開発者は、Microsoft Dev Boxを経由して、クラウドでホストされたVMからVisual Studioにアクセスができる。

元のブログ投稿に加え、マイクロソフトのVisual Studio for Macのサポート終了は、一部のユーザーからはコメント欄を通じて複雑な心境が寄せられた。多くの人はクロスプラットフォーム開発の将来を心配しており、コミュニティ主導の開発や改良のためにソフトウェアのオープンソース化を提案するユーザーもいた。実際に、複数のユーザーは次のようなコメントを残している。

オープンソースにして、コミュニティにメンテナンスしてもらえないでしょうか?VS Codeのような競合製品も多くのLinux開発者に適していることは理解していますが、Visual Studioは、使い慣れたC#開発者に素晴らしい環境を与えています。

また、注目すべきものとして開発者のMiroslav Popovic氏によって書かれた次のコメントである。

現時点では憶測に過ぎないが、ジェットブレインズとマイクロソフトが提携し、無料のRider Community Editionのようなものが登場する可能性もある。もしくは、ジェットブレインズがAndroid StudioでGoogleと組んだようなことが起こるかもしれない。

さらに、元Xamarin共同設立者で元マイクロソフト社員のMiguel de Icza氏によるX(旧Twitter)のスレッドでも、非常に興味深い活発な議論が行われていた。

Mac版VisualStudioがIDEの機能をすべて削除しまったら、その後どうなってしまうか時間の問題です。UIデザイナーもおらず、プロファイリングもなく、サポートする(Info.plist)予定だったエコシステム用のツールもない。それは単なるエディタです。

最後に、さまざまな視点を知るために、開発者はぜひコメント欄を覗いて、マイクロソフトからこの発表に関する議論への参加を強く勧めたい。

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