Microsoftは最近、Azure API Centerのパブリックプレビューを発表した。Azure API Centerとは、Azure API Managementプラットフォームの一部で、ユーザーが全社的なAPIを追跡できる中央ハブとして機能し、APIを簡単に発見、再利用、管理できるものだ。
同社によると、Azure API Centerは、今年初めのプライベートプレビューのフォローアップとして、誰でも試せるゲートなしのパブリックプレビューだという。このサービスは現在Azureポータルで利用可能で、ユーザーは以下のことができる。
- API Centerサービスのインスタンスを作成する
- API用のカスタム・メタデータ・スキーマの定義と管理
- 新しいAPIを登録(追加)する
- APIバージョンの表示、作成、編集、削除を行い、APIバージョンを環境に関連付ける。
- メタデータに基づいてAPIをブラウズ、フィルタリング、検索する。
Codit社のリード・アーキテクトであるMassimo Crippa氏は、Azure API Centerに関するブログ記事で次のように書いている。
API Centerの現在のバージョン(プレビュー)では、主に3つのオブジェクトを操作できます。API(バージョンとともに)、Deployments(APIがどの開発段階にあるか)、Environments(APIがホストされている場所)です。
また、Azure API Centerのドキュメントには、3つのオブジェクトの関係が記述されている。
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各APIは複数のバージョンを持ち、複数の実世界展開が可能である。
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各APIバージョンは複数のAPI定義を持てる。
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各API デプロイは、特定の環境と特定の API 定義ファイルに関連付けられる。
API Centerの主なエンティティとそれらの関係(出典:Microsoft Learn Azure API Center -Data Model)
Azure API Centerのプレビューに対して、クラウドアーキテクトのChristophe Gigax氏は、以前Twitterとして知られていたXのツイートで質問した。
ポータルの実際のAPIM API管理セクションとどう違うのか、まだ理解できていない。
Daneel3001氏はこう答えた。
APIMポータルはプラットフォームチーム向けで、APIセンターは(内部の)API生産者/消費者向けです。APIポータルは、内部および/または外部のAPI消費者のためのものを構築する時間があるときです。
FAQによると、API CenterはAzure API Managementや他のプロバイダーのAPI管理サービスを補完するスタンドアローンのAzureサービスである。さらに、選択したエンティティに対して操作を実行するためのREST APIもある。
Azure API Centerは、オーストラリア東部、インド中部、米国東部、英国南部、西ヨーロッパのAzureリージョンで利用できる。さらに、サービスの詳細はドキュメントのランディングページで確認できる。