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Google Compute Engineの将来の予約のパブリックプレビューが開始される

原文リンク(2023-09-21)

Googleは最近、Compute Engineのパブリックプレビューに新しい将来の予約機能を導入した。

Google Compute Engineは、Google CloudのInfrastructure as a Serviceソリューションである。ユーザーは、計算集約型、スケールアウト型、超大容量メモリなどのワークロード向けに、あらかじめ構築されたものからカスタムタイプまで、さまざまな構成の仮想マシンを作成して実行できる。リソースはオンデマンドで予約することも、将来の予約を通じて予約もできる。

将来の予約機能を利用すれば、ユーザーはGoogle Cloudのコンソール、API、またはCompute EngineのCLIのいずれかを使ってキャパシティをリクエストし、計画的かつ予想されるスケールアップに必要なキャパシティを確保できる。

将来の予約は基本的に、将来に対するキャパシティ・リクエストをレビューし、承認するものである。一旦承認されると、将来の予約は要求者のプロジェクトに予約を自動作成することでキャパシティを提供し、課金サイクルはその予約時間から始まる。

この機能に関するGoogleのブログ記事の著者はこう説明している。

将来の予約リクエストを作成するには、将来の開始時刻にゾーン内のマシンタイプで使用すると予想されるVMの総数を指定し、終了時刻も指定する。承認される可能性は、より長い期間の予約リクエストの方が高いかもしれない。

そして

将来の予約リクエストを送信すると、リクエストはGoogle Cloudに送信され、レビューと承認が行われる。リクエストは、他の予約との兼ね合いを考慮し、高い信頼性でリクエストの実行が可能であることが確認される。一度承認されると、"ロック期間"(リクエストの更新や削除ができない期間)の間、Google Cloudは必要な容量を予約するために必要なステップを開始する。

将来の予約のスクリーンショット(出典:Googleブログ記事)

Google Cloudが将来の予約のリクエストを承認すると、ユーザーが予約された容量を利用可能にしたいとリクエストした日に、Compute Engineはマッチする既存の予約を差し引き、将来の予約で指定されたリクエスト容量に達する予約を自動的に作成する。

さらに、同ブログの投稿によると、この機能はユーザーに次のようなメリットを提供する。

  • 事前にリクエストすることで、必要なときに必要な容量を確保できる保証だ。バックグラウンドでは、Googleはオンデマンドのリクエストよりもリソースの予約を優先する。
  • 何を、どこで、いつまでにキャパシティが必要かを指定し、Google Cloudからリクエストの承認を受けるセルフサービス機能。リクエストの日付は最大でリクエストの日付から1年間となる。
  • Googleが承認すれば、ユーザーは既存の Google Compute Engine VMに適用できる。

Googleのクラウドにおける主な競合であるMicrosoft AzureやAWSは、Google Compute Engineの将来の予約と同様の機能を提供している。例えば、Microsoft AzureはReservationsと呼ばれる機能を提供しており、AWSはOn-Demand Capacity Reservationsを顧客に提供している。

最後に、予約は予約されたリソースと同じ料金で課金され、予約されていない実行中のVMと同じオンデマンド料金や1分間の最低料金も含まれる。価格に関する詳細は、価格ページを参照されたい。

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