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カオスエンジニアリングサービスAzure Chaos Studioの一般提供を開始

原文リンク(2023-12-01)

信頼性実験サービスAzure Chaos Studioが、パブリックプレビューから2年を経て、一般利用可能になった。最新の機能としては、実験テンプレート、ダイナミックターゲット、負荷テストフォルトなどがある。

Chaos Studioはフルマネージドサービスであり、ユーザーはカオスエンジニアリングの技術を応用して、アプリの信頼性を評価するために制御されたフォールトインジェクションの実験を行うことができる。

Chaos Studioでは、ネットワークの遅延、予期せぬストレージ障害、シークレットの期限切れ、データセンターの停止など、現実世界の障害に対するアプリケーションの応答を評価できる。Chaos Studioを使用することで、アプリケーションの耐障害性を積極的に向上させる方法をよりよく理解するために、さまざまなエージェントベースおよびサービスダイレクトの障害を設計し、実験を実施できる。

カオス実験は、ターゲットリソースに対して実行する一連のアクションを定義する。さらに、カオス実験は、他のブランチに対してどのアクションを並行して実行するかを定義する。

プレビュー版の提供開始以来、Azure Chaos Studioは、実験テンプレート、ダイナミックターゲット、負荷テストフォルト、ID管理の改善など、いくつかの新機能が拡張されてきた。

実験テンプレートは、あらかじめ用意されたテンプレートを使って実験の作成を簡素化することを目的としている。例えば、テンプレートは、Azure Active Directoryの停止、アベイラビリティゾーンのダウン、またはゾーン内のすべてのターゲットのダウンのシミュレーションを記述できる。各テンプレートは、障害に特化した多くのルールと、実験期間のようなより一般的なルールを定義し、一般的な実験を素早く実行できるようにする。

実験で影響を受けるターゲットを選択する場合、手動でリストアップするか、新しいクエリベースのダイナミックターゲット機能を使用でき、タイプ、リージョン、名前などのAzureリソースパラメータに基づいてターゲットをフィルタリングできる。

負荷テストフォールトによって、大規模な負荷を生成し、アプリケーションのトラフィックをシミュレートできるサービスであるAzure Load Testingを開始及び停止することが可能になる。Azure Load Testingは、Apache JMeterを使用して負荷テストを実行し、アプリケーションのエンドポイントに同時にアクセスする多数の仮想ユーザーをシミュレートする。

また、Azure Chaos Studioでは、システムに障害を注入できるユーザーをより適切に管理するために、ユーザー割り当てのマネージドIDとカスタムロール割り当てを導入し、ID管理を改善した。この機能により、ユーザー割り当てのマネージドIDを作成し、実験の実行に必要な権限を事前に明示的に割り当てることができるようになる。実験を作成する際、特定のユーザー割り当て済みマネージドIDを割り当て、そのIDに十分な権限があるかどうかを確認する。

Azure Chaos Studioを使ってカオス実験を始めたい場合は、公式ドキュメントにアクセスして、Azure Chaos Studioのフォールトとアクションライブラリを見てみるといい。

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