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OCIデータベース:OracleがPostgreSQLを採用

原文リンク(2023-12-07)

Oracleはこのほど、PostgreSQLバージョン14.9を搭載したOCI Databaseの一般提供を発表した。Oracle CloudでPostgreSQL互換のマネージドサービスが利用できるようになったことで、すべてのクラウドプロバイダーでPostgreSQLの利用が可能となった。

9月にベータ版がリリースされたOCI Database with PostgreSQLは、自動バックアップ、読み取りワークロードを軽減する水平方向のスケーリングを提供する可用性の高いマネージド・データベースである。他のマネージド・データベースと同様に、この新しいオプションは、テーブルの作成と削除に合わせてストレージを動的に拡張し、ストレージ・レイヤーとコンピュート・リソースを分離できる。

Oracleによると、この新サービスは専用に構築された共有ストレージ・アーキテクチャを採用しており、すべてのデータベース・ノードが同じストレージ・レイヤーを共有し、リージョン全体でデータを自動的に複製するという。OracleのDeepak Agarwa副社長兼特別エンジニアとPradeep Vincent主任テクニカルアーキテクトが、どのようにOracleがPostgreSQLを自社のクラウドデータベースサービスに適応 させたかを説明し、次のように書いている。

OCI Database with PostgreSQLサービスは、コスト、パフォーマンス、スケール、可用性、耐久性の面で大きな利点を提供する。これらの利点を達成する鍵は、クラウドスケールでより効果的に動作するようにPostgreSQLを最適化するために構築されたDatabase Optimized Storage(DbOS)レイヤーとカスタムユーザーモードDbOSファイルシステム(DbFS)である。

新サービスは、オープンソースソフトウェアに基づき既存のOCIオプションに追加される:OCIキャッシュとRedisOCIサーチとOpenSearchMySQL HeatWaveである。オラクルのLeo Leung副社長は次のようにコメントしている。

これはSQLトランザクション処理エンジンをストレージレイヤーから切り離すものだ。さらに、暗号化は常時オンで、99.99%のSLAを提供し、最大の移植性のためにアップストリームのオープンソースPostgreSQL v14.9をベースにしている。

出典OCIブログ

MySQLを提供する会社がPostgreSQLエンジンのサポートを追加したため、開発者たちはこの新サービスを、PostgreSQLがクラウドデータベースのデファクトスタンダードであることの確認と見ている。CrunchyData社の最高製品責任者であるCraig Kerstiens氏は、最近の記事「When Did Postgres Become Cool?で、PostgreSQLの歴史を要約し次のように書いている。

Postgresは常に人気だったわけではない。何百万ドルものVCからの資金調達から生まれたわけでもなく、DevRelのエバンジェリストチームが支持したわけでもない。Postgresは、オープンソースプロジェクトとして25年の節目を過ぎたところだ。

Oracle社のプロダクト・マーケティング・ディレクターである Julien Lehmann氏、プリンシパル・プロダクト・マネージャーである George Csaba氏は、次のように述べている。

OCI上でPostgreSQLを稼働させる場合、シンプルな価格設定とコンピュートとストレージの低料金がメリットとなり、使用したリソースに対してのみ支払いが発生し、フェニックスでもサンパウロでも東京でも、すべてのリージョンで一貫した価格が適用される。AWS上の同等のサービスであるAmazon Aurora PostgreSQLは、OCIに比べて2.5倍高い。

Oracle Cloud上にPostgreSQLをデプロイするためのTerraformモジュールが利用できる。

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