InfoQ Dev Summit Munich(9月26-27日)まで、残り40日を切った。20人以上の現役シニアソフトウェア開発者が、実用的なヒントをもりこんで公平に講演する。開発ロードマップ作りでの手堅い選択にすぐ役立つだろう。
SAP社、Siemens社、Deutsche Telekom社、Deliveroo社などの企業で、昨今の開発の重大事項に実際に携わるシニアソフトウェア開発者から学ぼう。
開発チームが昨今直面する重要なトピックに焦点を当てた20のテクニカルセッションが開催され、クラウドエキスパート兼AWSデータヒーローであり、InfoQの編集者も務めるRenato Losio氏がコンファレンス議長を務めた。トピックには、生成AI、ソフトウェアサプライチェーンセキュリティ、スケーラブルアーキテクチャなどが含まれる。
InfoQ Dev Summit Munichの概要は以下の通りである。
- 目下の開発課題を深く掘り下げているリードエンジニアからのアドバイス
- 隠れたマーケティングなしに、実践的なシニアソフトウェア開発者による講演
- ハイレベルな同業者との交流 (InfoQ Dev Summitの参加者の2/3は、シニアソフトウェアエンジニア、アーキテクトやチームリーダーである。)
- SAP社、Siemens社、Deutsche Telekom社、Deliveroo社などのヨーロッパ企業による昨今の喫緊の課題への対応
- 同業者の知恵を借りた自社問題の議論や解決模索
- 同業者同士が出会い、学ぶための安全な機会の提供
参加検討中の方へ
最大60%オフのサマーセールは 8月30日まで。オンラインでのインボイス決済の最終期限も同日終了予定だ。
注目の講演は以下の通り
Building a Lightning Fast Firewall with Java & eBPF
Johannes Bechberger氏 ソフトウェア開発者(SAP社)、OpenJDK開発者・SAP SEの唯一のJava eBPF ライブラリ作成者
eBPFによるカーネルレベルのオペレーション変革や、Javaのネイティブ実行サポート対応進化を踏まえ、本講演では、パフォーマンスとセキュリティーの限界突破を見据えた人々を対象にしている。Johannes Bechberger氏が、これらの技術を統合して高スループットのファイアウォール構築方法を説明し、システムのリアルタイム機能を強化に向けた実践的なスキルを提供する。
キーポイントは以下の通り。
- eBPFのパフォーマンスとセキュリティへの影響の理解
- Javaのネイティブ実行機能のマスター
- eBPFとJavaを使用した高スループットのファイアウォールの構築とデプロイ
From a Lambda-Lith to an Event-Driven Architecture – Lessons Learned
Leo Hanisch氏 デジタル化推進(Siemens社)、AWS認定ソリューションアーキテクト、クラウドチャプターリード、サーバーレスとイベント駆動アーキテクチャに情熱を注ぐ
Serverless Stackがモノリシックな "Lambda-Lith "に進化している場合は、よりスケーラブルでメンテナンス可能なイベント駆動アーキテクチャ(EDA)へのロードマップがこのセッションで得られるだろう。Leo Hanisch氏が、AWSベースのソリューションの変革や、陥りやすい誤りの回避のために考察を共有し、EDAの可能性を最大限に活用できるようサポートする。
このセッションでは、以下のことを学びます。
- EDAの原則の深堀り
- AWSサービスでEDAを実装するための実践的な戦略の学習
- 実際のシナリオから考察を踏まえた、陥りやすい間違いの回避
Visibility in Cloud Security: How Exactly Are Our Cloud Environments Configured?
Danielle Sudai 氏 **クラウドセキュリティリード(Deliveroo社), 10年以上情報セキュリティのスペシャリストとして実務に従事, Computing社より英国ITリーダートップ100(2023年)に選出。
複雑なクラウドセキュリティを使いこなすには、設定の複雑さを深く理解する必要がある。Danielle Sudai氏が、脆弱性の特定やセキュリティベンチマークの設定、CSPMソリューションの比較についてを包括的に説明。クラウド環境構成の安全を確認する。
キーポイントは以下の通り。
- クラウド構成の隠れた脆弱性の発見
- 効果的な構成ルールとセキュリティベンチマークの実装
- CSPMソリューション比較を通じた、最適なニーズの発見
Launching AI Agents across Europe at Breakneck Speed With an Agent Computing Platform
Arun Joseph氏 AIエンジニアリングリーダー(Deutsche Telekom社)、元ソートリーダー兼ビルダー(Merck社・IIoTプラットフォーム構築経験あり)、Patrick Whelan氏 シニアソフトウェアエンジニア(Deutsche Telekom社) 20年以上に渡ってエンジニアリング事業のフロントエンドやバックエンドに従事
AIアプリケーションの構想を製品化するには、多くの課題がある。Arun Joseph氏とPatrick Whelan氏が、LLMを利用してアプリケーションのデプロイを加速させるAIエージェントコンピューティングプラットフォームを構築した経験を共有する。このセッションでは、製品化のハードルを克服し、効果的にAIイニシアチブをスケーリングするための考察が得られる。
このセッションでは、以下を実施予定。
- AIエージェントの開発ライフサイクルの探求
- AIプラットフォーム開発に欠かせないツールとフレームワークの学習
- 大規模でのAIソリューション構築やデプロイに必要なコンポーネントの理解
"こうしたイベントを通じて、イノベーションや問題解決戦略、業界課題についての考察が得られ、多彩な組織の同業者とのコラボレーションや学びの機会が得られます。" - 過去InfoQ Dev Summitに参加したMahesh A氏(北米 Synopsys株式会社 SRマネージャー兼テクニカルアーキテクト)
InfoQ Dev Summitでは、実務に携わるコミッターやメンテナー、またIT業界を前進させている方々の経験談を募集している。