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AWS、AWS App MeshとAmazon FSx File Gatewayを含むさらなるサービスを廃止

原文リンク(2024-10-01)

AWSは一連のブログ投稿で、AWS App MeshやAWS DeepComposerを含むいくつかのサービスの廃止を発表した。この新しい廃止の波は、夏の初めに行われた同様の一連の廃止に続くもので、クラウドプロバイダーの既存サービスに対する長年のコミットメントの変化を示している。

もっとも顕著な発表は、ECS、EKS、EC2上で稼働するサービスを監視・制御するために設計されたサービスメッシュであるAWS App Meshに関することだ。AWSの開発者アドボケイトであるOlly Pomeroy氏は、AWS上のマイクロサービスを接続するための新しいソリューションであるECS Service Connectへの移行方法を示し、次のように書いている。

我々は、2026年9月30日をもってAWS App Meshを廃止することを決定しました。この日まで、AWS App Meshの既存顧客は通常通りサービスを利用できます(中略)AWSはこの期間中、AWS App Meshに重要なセキュリティと可用性のアップデートを提供し続けます。しかし、2024年9月24日以降、新規顧客は利用できなくなります。

今月末、AWSは、オンプレミス向けに設計されたローカルキャッシュによる低レイテンシーのマネージドストレージソリューションであるAmazon FSx File Gatewayへのアクセスを制限する。AWSのシニアプロダクトソリューションアーキテクトであるEd Laura氏は、ファイル共有アクセスをFSx for Windows File Serverに切り替える方法を説明し、開発者を安心させる。

この変更が既存の顧客に影響を与えることはありません。AWSはFSx File Gatewayのセキュリティと可用性に投資を続けています。我々はFSx File Gatewayのセキュリティアップデートをリリースし続けます。

1年前にWerner Vogels氏が「SimpleDBはまだ存在する」というメッセージで強調したように、AWSは以前から既存サービスの長期サポートを約束していたが、これは2024年に廃止となる最初の波ではなく、戦略の一部転換を示唆している。

クラウドプロバイダーはまた、開発者がオリジナルの音楽を作成することで生成AIを学習できるようにする音楽キーボード「AWS DeepComposer」や、産業機器の予知保全のために設計された機械学習サービス「Amazon Lookout for Equipment」など、機械学習分野におけるいくつかの旧サービスも廃止する予定だ。AWSのシニアプログラムマネージャーであるKanchan Jagannathan氏は警告する

AWS DeepComposerのコンソールにデータが保存されている場合、サービスのサポートが終了する2025年9月17日までは、通常通りAWS DeepComposerを利用できます。

Duckbill GroupのクラウドエコノミストであるConey Quinn氏は次のようにコメントしている。

このことを明確に発表したAWSは素晴らしいです。AWSは、Lookout for Equipmentの同じような廃止サービスを隠していました。このサービスは、実に可笑しい名前の影から決して逃れられなかったのです。

AWSのシニアマネージャーであるStuart Gillen氏は、Lookout for Equipmentが新規顧客に対して閉鎖された後、開発者がどのようにLookout for Equipmentへのアクセスを維持できるかを説明し、主にAmazon SageMakerを中心に構築された代替案について概説している。さらに、AWSは今年がAWS DeepRacer Leagueの最後の大会になると発表した。AWSのシニアプロダクトマーケティングマネージャーであるShashank Murthy氏は、次のように書いている。

過去6年間、AWS DeepRacer Leagueを通じてスキルを磨いた150カ国以上、56万人以上の参加者の功績を称えるとともに、最終シーズンでこの章を閉じる準備を進めています(中略)AWS DeepRacer Leagueは2025年にAWSがグローバルにホストする大会ではなくなりますが、2025年12月までAWS Management Console上でトレーニング、評価、コミュニティレース用のAWS DeepRacerサービスにアクセスし続けることができます。

AWS DeepRacerのソースコードは、まもなくAWSソリューションとして利用可能になる。元AWS DeepRacer Leagueのファイナリストであり、AWS HeroでもあるTomasz Ptak氏は次のようにコメントしている。

これはDeepRacerの終わりというわけではありません。オープンソースのソリューションとして、あるいは組織や学校でイベントを開催したいすべての人がまだ利用できます。また、コミュニティも存続しており、リーグに参加する人や新しいことを学びたい人をサポートしています。

最後に、AWSは、オンプレミスとAWSのハイパフォーマンスコンピューティング環境を統合するための統一インターフェースであるNICE EnginFrameの廃止を発表した。Quinn氏はこう付け加える。

AWSが1年を通して行ってきたような次々と廃止を発表するよりも、影響を受ける全てのサービスのEOLを発表する包括的な投稿でけりをつけた方が良いでしょう。

夏の初め、クラウドプロバイダーは、マネージドソース管理サービスのAWS CodeCommit、クラウドベースのIDEであるAWS Cloud9、時系列予測サービスのAmazon Forecastの終了を発表した。InfoQで以前報じたように、量子元帳データベースQLDBも廃止された。

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