AWSはConsole-to-Codeの一般提供を発表した。Console-to-Codeは、AWS Management Consoleで実行されたアクションを、AWS CLI、Cloudformation、またはCDK用の再利用可能なコードに変換し、開発者がダウンロードできるようにするサービスだ。昨年11月からプレビューされているConsole-to-Codeは、現在Amazon EC2、RDS、VPCをサポートしている。
クラウドプロバイダーによると、このサービスはコンソールで実行されたアクションからコード生成を可能にし、プロトタイピングから本番デプロイへの移行を簡素化する。AWSのプリンシパルデベロッパーアドボケイトであるAbhishek Gupta氏は、コンソールのアクションを再利用可能なコードに変換する方法を次のように説明している。
わずか数回クリックするだけで、Amazon Qは、AWS CloudFormationテンプレート(YAMLまたはJSON)、AWS Cloud Development Kit(AWS CDK)(TypeScript、PythonまたはJava)など、好みのInfrastructure-as-Code(IaC)フォーマットを使ってコードを生成してくれる。これはインフラ自動化の出発点として使用でき、さらに本番環境のワークロード用に合わせてカスタマイズできる。
ソース: AWSブログ
一般提供リリースでは、プロトタイピング、記録、コード生成ワークフローを管理するための新しいユーザーエクスペリエンスと、Amazon Q機械学習モデルによるAWS CDKとCloudFormationコード生成が提供されます。Caylentの技術者兼クラウド担当副社長であるRandall Hunt氏のコメントです。
Amazon Q Console to Codeは、Former2(ConsoleRecorder)の約7年後に登場した。QはCloudFormationとCDKのみをサポートしている。そしてEC2、VPC、RDSのみをサポートしている。Former2(7年前)はもっと多くのサービスをサポートし、基本的に一人の人間の仕事であり、上記の全てとTerraformを出力できた。
The Duckbill GroupのチーフクラウドエコノミストであるCorey Quinn氏も同意見だ。
Console-to-Codeは、より高性能なFormer2の公式バージョンであり、「AI Powered 」であることなしに存在するという大胆さをもっている。
Console-to-Codeは、Amazon EC2とAmazon EC2 Auto Scalingグループのコードプレビューオプションもサポートしており、開発者は実際にリソースを作成することなくインフラコードを生成できる。Gupta氏は次のように付け加える。
シングルクリックのCLIコード生成体験は、アクションの実行時(EC2インスタンスの起動時)に使用されたAPIコマンドに基づいています。興味深いのは、コンソールでアクションを完了すると、コンパニオンスクリーンに記録されたアクションが表示されることです。スタートとストップの機能を持つインタラクティブなUIのおかげで、プロトタイピングのためのアクションのスコープを明確にします。
インフラストラクチャワークフローのための生成されたAWS CLIコマンドは常に無料だが、AWS CDKとCloudFormationフォーマットについては、1ヶ月あたり25回の生成までという制限がある。追加のリクエストにはAmazon Q Developerのサブスクリプションが必要だ。
Redditの人気スレッドでは、多くの開発者がAzureとGCPがすでに同様の機能を提供していることを指摘し、サポートされるAWSサービスの数が限られていることを強調している。ユーザーのdmurawsky氏は次のように付け加えている。
AWSで長年プロジェクトを取り組んできた中で、特に新しい技術が出てきたときにそれを使うことを検討してきた結果、新しいことを展開しようとする最善の方法は、コンソール/clickopsを使って手動で一度セットアップすることだとわかりました。(...)そのユースケースにおいて、手動でセットアップした後、IaCをエクスポートできるのは素晴らしいことです!
記録されたアクションテーブルは、特定のブラウザタブ内で現在のセッション中に行われたアクションのみを表示する。以前のセッションや他のタブからのアクションは保持しない。Console-to-Codeは、現在すべてのAWSリージョンで利用できる。