法人ユーザー向けにマイクロソフトはCopilot in OneDriveの提供を開始し、文書管理と生産性を向上させるために設計されたAI搭載ツールでプラットフォームを強化した。この新機能により、ユーザーは要約の作成、文書の比較、情報の取得、コンテンツの作成をより効率的に行えるようになり、手作業に費やした時間を削減できる。
Copilotは、ユーザーの文書操作を簡素化するために設計されたいくつかの機能を提供する。ある機能ではユーザーが長い文書の要約を生成でき、文章全体を読まなくても要点を直ちに理解することが可能になる。ユーザーは1つの文書を要約したり、最大5つのファイルを同時に分析したりできる。
CopilotがPDFファイルを要約する機能については疑問があった。ユーザーのmiketheinsurancecoach氏はこう質問した。
CopilotがWordやExcelのようなマイクロソフトファイルだけでなく、PDFファイルを要約したり調査したりできるようになるのはどのぐらいかかると思いますか?
これに対し、マイクロソフトMVPのScott Brant氏は次のように答えた。
素晴らしいニュースは今日それが実行できるということです。動画にそれを含める時間が無かったのですが、PDFを要約したり、PDFに関する質問をすることができます。私はちょうどOneDriveにある50ページのPDFでそれを試し、約15秒でPDFの要約とリコメンデーションを得ました。
Copilotのもう一つの側面は、複数のドキュメントを比較できることだ。契約書や報告書などのファイルを個別に開かなくても、ファイル間の主な相違点を強調表示できる。
要約と比較に加えて、Copilotには高度なデータ検索機能がある。ユーザーはCopilotにOneDriveファイルの内容に関する複雑な質問ができる。たとえば、ユーザーが複数の文書から特定のデータを必要とする場合、Copilotはそれらのファイルから関連するデータを抽出し、洞察を得るための中心的なリソースとして機能する。
さらにCopilotは、ユーザーが新しいドキュメントのコンテンツを生成するのも支援できる。関連するファイルを選択することで、販売提案書やプロジェクト計画書などさまざまな用途のアウトラインやアイデア、あるいは下書きテキストの提案をCopilotにプロンプトできる。
ユーザーは、サポートされているファイルにカーソルを合わせ、メニューからCopilotオプションを選択することで、Copilotを作動させることができる。現在、CopilotはOneDriveのウェブインターフェイス経由で法人ユーザーのみが利用できる。これらの機能を利用するには、マイクロソフトの仕事用または学校用のアカウントでサインインする必要がある。ユーザーがCopilotの機能に慣れるための包括的なガイドとFAQが提供されている。
コミュニティからの初期のフィードバックは好意的で、多くのユーザーが新機能に熱意を示している。そのうちの一人は、公式発表記事の下に次の言葉を書いている。
すごい。SharePointやTeamsのファイルにOneDriveからアクセスできることは、それらのファイルでもCopilotを使えることを意味します。じつに素晴らしい。
Copilotの使い方の詳細について、ユーザーはさまざまな機能をカバーし効率的な使用のためのヒントを提供する公式ドキュメントを参照できる。