クリエーターがウィジェットのユーザーエクスペリエンスを向上させられるよう、ベストプラクティスとウィジェットガイドラインへの準拠に基づいてGoogle社はすべてのAndroidウィジェットを3つの品質階層に分類することを開始する。
Googleが定義する3つの品質階層は、ウィジェットメーカーが優れたウィジェットの条件を理解できるようにすることを目的としている。Googleはどのウィジェットがより有用で視覚的に一貫性があり、デバイス間で適応性があるかを識別できるよう、ユーザーにガイダンスを提供することも目指している。
3つのウィジェットの階層は互いに積み重なっている。もっとも低い階層であるTier 3には、Googleは品質基準を満たしておらず、最適なユーザーエクスペリエンスを提供しない、差別化されていないウィジェットを分類している。
その一段上のTier 2には、Googleは有用で、使いやすく、優れたユーザーエクスペリエンスを提供するウィジェットを配置する。これらのウィジェットはレイアウト、色、見つけやすさ、コンテンツに関するベストプラクティスに従っている。例えばTier 2のウィジェットは、ランチャーグリッドによって設定された境界を埋め、アクセシビリティを向上させるために十分な色のコントラストでテキストとアイコンボタンを使用し、OSウィジェットピッカーで正確で一貫性のあるプレビューを表示しなければならない。
またTier 2ウィジェットは更新されたコンテンツの表示、ユーザーがコンテンツを手動更新できること、切り抜きの回避など機能的な要件も満たさなければならない。
Tier 1には、GoogleはTier 2ウィジェットのすべての基準と追加要件を満たす、差別化されたウィジェットを配置する。例えばティア1ウィジェットはライトモードとダークモード用の異なるカラーパレット、ブランドカラー、またはデバイスベースのコンテンツテーマをサポートしなければならない。また、起動時と終了時にローディング状態および/またはトランジションを表示しなければならない。さらにリッチなメタデータを提供し、それらのコンテンツはグリッドの境界全体を埋めなければならない。
優れたウィジェットを構築するためのGoogleの推奨アプローチはCanonical Widgetレイアウトのいずれかを使用することである。これらにはリスト、グリッド、ツールバー、またはシンプルテキストを使用するウィジェット用の事前構築済レイアウトが含まれる。
異なるサイズに適応するウィジェットを作成するための重要なメカニズムはブレイクポイントである。これによりリストからグリッドに切り替えるなど、ウィジェットのレイアウトが大きく変化する場合のサイズのしきい値を定義できるようにする。
ウィジェットはアプリのコンテンツに関連する特定の機能を実行し、定期的に更新されるインタラクティブエレメントで、ユーザーがホーム画面をパーソナライズできるようにする。さらにアプリを起動することなく、ユーザーが直接アプリと対話できるようにする。