最近、Visual Studio Code(VS Code)ユーザー向けにGPT-4o Copilotが発表された。このAIモデルはGPT-4o mini基盤の上に構築されており、30以上の広く使用されているプログラミング言語にわたる、275,000以上の高品質なパブリックリポジトリからの広範なトレーニングを含んでいる。強化トレーニングにより、より正確でコンテキストに即したコード提案を提供し、パフォーマンスの向上、開発者の生産性向上、コーディングプロセスを支援することが期待されている。
この発表はGitHubブログの変更ログ投稿を通じて行われた。GPT-4oのCopilotモデルはいくつかの重要な機能強化によって差別化を図っている。高品質なコードの膨大なデータセットの活用で、より正確でコンテキストに即したコード補完を提供する。またそのアーキテクチャとトレーニングにより、より高速で効率的なコード提案の生成も可能となっている。このモデルは30以上のプログラミング言語に跨るトレーニングにより、さまざまな開発プロジェクトをサポートすることができる。
GPT-4o CopilotをVS Codeに統合するには、VS CodeタイトルバーにあるCopilotメニューにアクセスし、Configure Code Completions
を選択、Change Completions Model
を選択する。またはコマンドパレットを開き、GitHub Copilot:Change Completions Model
を選択する。モデル選択メニューに入ったら、利用可能オプションからGPT-4o Copilotモデルを選択する。
Copilot BusinessおよびEnterpriseユーザーの場合、管理者はまずユーザーに新しいモデルへのアクセスを許可するためにgithub.comのCopilot policy settingsでEditor preview features
を有効にする必要がある。一方、Copilot Freeユーザーはこのモデルを2,000月間無料補完まで使用できる。このモデルは間もなくすべてのJetBrains統合開発環境(IDE)でCopilotユーザーに利用可能となり、さまざまなプラットフォームにわたってその範囲をさらに拡大する。
JetBrains IDEsではユーザーはステータスバーのアイコンをクリックし、設定ダイアログボックスをLanguages & Frameworks
>GitHub Copilot
にナビゲート、ドロップダウンメニューから好ましいモデルを選択する。
この発表をTech Insights 2025 Week 9のニュースレターの一部で取り上げたToeknTekのCEO兼共同設立者 Johan Sanneblad氏はこう述べた:
GitHub Copilotはすでにカスタムモデルを満載しているCursor IDEに急速に追いつきつつあります。私が見る限り、Copilotにはまだ2つの主要機能が欠けています:それはパフォーマンス向上のためのプロンプトキャッシングと、コードマージ用のローカルモデルです。この2つの機能が追加されればVisual Studio Code + CopilotでもCursorと同じように快適に作業できると思います。そしてJavaとC#のユーザーの皆さん、これは待ちに待ったアップデートです。C++、C#、Javaに対応して優れたコード補完モデルがついに登場しました。
GitHub Copilotは変更中のコードのコンテキストに基づいて論理的な編集を予測し提案する、Next Edit Suggestionsを導入したことでも話題になった。ファイル全体にわたる潜在的な変更箇所を特定することができ、挿入、削除、置換の提案を行う。開発者はTab
キーを使ってこれらの提案をナビゲートし、編集プロセスを効率化し、大幅に時間を節約できる可能性がある。
AIモデルを切り替えてもCopilot Chatが使用するモデルには影響しないことに特に注意が必要だ。データ収集および使用ポリシーは選択したモデルに関係なく変更されず、公開コードに一致する提案を有効または無効にする設定も選択したモデルに関係なく適用される。
GPT-4o Copilotモデルの改良と強化にはユーザーフィードバックが必要不可欠である。すべてのCopilotユーザーに対してモデルのパフォーマンスと使いやすさを向上させるために、開発者には経験の共有が推奨されている。