PhoneGap 2.7のリリースに合わせて、AdobeはPhoneGap 2.0より前のバージョンをサポート対象から外すことを発表した。これには1年も満たないversion 1.9も含まれる。Ryan Willoughby氏は4月末、その理由を次のように説明した。
1.x以降のPhoneGapの進化により、Cordovaアーキテクチャにはさまざまな改善と再設計がなされました。1.9以前のサポートを打ち切ることで、インフラをシンプルにすることができ、PhoneGapビルドのパフォーマンスを改善できます。
iOS向け変更点
通常のバグ修正に加えて、version 2.7ではファイルのアップロードとダウンロードのサポートが改善されている。
Android向け変更点
Android向けにはいくつかの破壊的変更がある。はCordovaPluginによりPlugin.javaは非サポートになる。device.nameは削除される。最大の変更は、WebSQLに関する継続中の問題だ。Joe Bowser氏はこう説明している。
最後の変更は非常に厄介なもので、現在苦労して取り組んでいます。多くの人がアプリケーションでWebSQLを使っています。問題は、これはサポートされているW3C仕様ではなく、プラットフォーム横断で使えないところにあります。Android 3.x以降、AndroidチームがWebSQLをサポートした結果、file URIでデータベースをオープンできなくなりました。初期のCordovaではこの問題を回避するワークアラウンドを使っていましたが、設計上の問題が多数あり、WebSQLと同じように動く保証はありません。したがって、現時点では、WebSQLではなくWebStorage APIを使うことを推奨します。WebStorageはどのプラットフォームでもサポートされており、動かなくなる可能性はほとんどありません。またWebStorageが動かなくなっても、私たちはWebStorageを修正します。たとえそれでWebSQLが動かなくなったとしてもです。